古い考えを捨てよう | 偕楽園血圧日記

古い考えを捨てよう

 大竹まことってなんて馬鹿なのだろう。馬鹿役を演じているにしても度が過ぎる。
 昨日のTVタックルで、二言目には「安倍内閣は役人の壁を突破できないのならば政権交代すりゃいいじゃん」と繰り返していたが、その「政権交代の第一候補が役人組織の支持している政党」だという事がわからないのだろうか?

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 トロイカ会談、輿石氏も出席へ=民主

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は7日の役員会で、小沢一郎代表、菅直人代表代行との「3役懇談会」に新たに輿石東参院議員会長を加え、「4役懇談会」とすることを報告、了承された。参院での与野党逆転を踏まえ、「参院側とも十分連携を取りながらやっていかなければならない」と判断した。
 時事通信 2007年8月7日(火)11:50

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 大竹氏が「政権をやりゃぁいい」という民主党では、利権政治をしていた「古い」自民党の幹事長と社民党党首が「庶民の気持ちがわからない」というボンボン、市民運動家上がりときて、さらに日教組議員が「執行部トップ」に加わるというのだ。この布陣で「安倍内閣では難しい公務員改革ができる」と思っているのならばおめでたすぎる。
(そういえば各郵政局など郵便局組合の「政治活動」で高祖氏が当選した時には大騒ぎして議員辞職に追い込んだ一方で、山梨県教祖が同じようなことをしている輿石氏は責任を問われることもなく民主党の執行部員になる。おかしなことでだ)

 大竹氏は「事務次官会議がどうこう」とも言っていたが、安倍総理がそれを無視したということは知らないようだ。
 番組では、これらのことを大竹氏に向かって指摘する人がいなかったのだが、言っていないのかカットされているのか……いずれにしろ視聴者に「そうだそうだ」と思わせるための演出がひどすぎる。これで、関東では「政治を扱った番組では一番まし」というのだから救われない


 それにしても、矢沢弁護士のような「人の話を聞かない。自分だけが正しい」と思っている人間がいると議論が進まないなぁ。
 猪瀬氏の「『道路公団が悪いから改革する小泉はいい』となったのに、「社保庁が悪いといいながら改革しようとしている安倍も悪い』というのはおかしいでしょう」という至極まともな話でも、「すべて潰せという自分の意見とは違う」というだけで激しくかみつき、こき下ろす。これでは何もならない。
 彼の話を聞いた人間はその場で感情を高ぶらせ、後になるとその高ぶったことだけしか覚えていない状態になりやすい。ある種田中真紀子氏の講演と同じである。
 他人が何を言っても否定するだけでは、「その場」の空気支配こそできるものの、その先には進まない。反論は、文字通り「論」を持って行わなければただの罵りあいになってしまうだけだ。


 さて、

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 小沢氏、8日に米大使と会談

 民主党の小沢一郎代表とシーファー駐日米大使が8日に党本部で会談することが6日、決まった。両者の会談は初めて。小沢氏が反対するテロ対策特別措置法延長が議題となる見通し。小沢氏は6日、菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長に対し「揚げ足をとられて内容を書かれると困るから、(会談は)マスコミにフルオープンで結構だ」と述べた。
 産経新聞 8月7日8時1分

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 小沢党首がアメリカ大使との会談を受け入れる方向に転換したようだが、

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 テロ特措法、延長反対に異論=「政権担当能力問われる」-民主・前原前代表

 民主党の前原誠司前代表は4日午前の読売テレビの番組で、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長について「必要だと思う」と述べ、反対する方針を表明した同党の小沢一郎代表に異論を唱えた。
 同法の延長問題は、参院の与野党逆転下で迎える秋の臨時国会の最大焦点。前原氏は「(延長反対で)米国との関係をまずくするのは、まさに政権担当能力が問われる」として、対米関係重視の観点から前向きに対応すべきだとの考えを示した。
 一方で前原氏は、民主党が過去の与野党協議で国会の事前承認を求めた経緯を説明するとともに「(自衛隊活動に)どういう効果があったのか、政府は説明責任を果たしてこなかった」と指摘。「与党も今までのように、ポンと出して認めろということではなく、知恵を出してもらいたい」と譲歩を求めた。 (了)
 時事通信 2007年8月4日(土)11:50

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 党内で「テロ特措法廃止」に「反対」する声も上がっていることをどう捌くのだろうか。

 前原氏の「国防観」は至極まともで、これが外国人参政権に賛成している人間のものなのかと思うほど(このあたりから、氏は元々まともな考えを持っていたのだが、若さが持つ理想主義的なところに「人権」を看板にした勢力がつけこんで丸め込んだのだということがわかる)であるが、民主党内には氏と同じような考えを持つ人間も少なからずいる。これを無視すると、場合によっては大きなしこりを党内に残し、さすがに一年先に解禁になる「国民投票法」が争点になるであろう次回の衆議院選挙前に党内分裂を生むことにも繋がりかねない。

 かといって彼らの意見を尊重すると、

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 <野党幹事長会談>テロ特措法反対で一致

 民主、社民、国民新の野党3党幹事長は6日夜、東京都内のホテルで参院選後初めて会談し、民主党の鳩山由紀夫幹事長はテロ対策特措法の期限延長について「簡単に賛成するわけにはいかない」と述べ、社民、国民新両党も同調した。
 毎日新聞 8月7日0時10分

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 血気盛んな党内左派の不満は高まるし、社民・共産といったカルト政党の協力も得られなくなる。まあ、そうなった方が日本のためにはなるのだが(笑)。

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 修正協議、水面下は応ぜず=テロ特措法「事前承認」でも賛成せず-民主方針

 民主党の小沢一郎代表は6日、党本部で菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長と会談し、政府・与党提出の法案への対応について、事前の修正協議や水面下での折衝には応ぜず、あくまで国会の各委員会で議論していく方針を確認した。
 鳩山氏は会談後、記者団に対し「国民の見えないところで(修正協議などに)応じると、政権側に巻き込まれることになりかねない」と述べた。
 また、鳩山氏はテロ対策特別措置法の延長問題に関し「自衛隊を派遣していない段階なら事前承認の話もあったが、派遣されて何年もたっている」と述べ、民主党が主張してきた自衛隊派遣の国会事前承認は、延長に賛成する条件にならないとの考えを示した。
 時事通信 8月6日21時2分

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 鳩山氏はこんなことを言っているが、「『自衛隊を派遣していない段階なら事前承認の話もあったが、派遣されて何年もたっている』と述べ、民主党が主張してきた自衛隊派遣の国会事前承認は、延長に賛成する条件にならない」などもう支離滅裂である。
 もう条件にならないのならば、なぜこれまでこだわって「事前承認」を主張してきたのだろうか? 「教育基本法・民主党案」の時と同じで、自分で条件を出しておきながら自分で否定するというようなことをやっていて、何が「責任野党」であろう

 この法案の審議が始まる頃になると、またぞろマスコミが「アメリカの戦争に協力している」とか「テロはアメリカが悪い」「イラクやアフガンの人は苦しんでいる」というキャンペーンを張って「テロ特措法は天下の悪法」と印象付けようとするだろう。
 小沢氏はそれを隠れ蓑にして反対路線を貫き、「安倍内閣が悪い」路線に繋げるつもりなのかもしれない(もちろん、党内右派は「政権」の餌で大人しくさせる)。
 これは「グングツ詐欺」の新しいパターンともいえる。有権者はこんな姑息な手段にごまかされないようにしなくてはならない。


 イギリスのエコノミスト誌が「民主党には統治能力がない」と書いているが、さもありなん。
 彼の党は、昨日、「どんな思惑があるにせよ、先手を取ったことは戦略として上手い」と褒めた「政治資金一円領収書案」にしても、

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 <民主党>「1円以上領収書」の改正法案、提出見送る

 政治団体の「1円以上」の支出に領収書添付を義務付ける政治資金規正法の改正案をめぐって6日、民主党は7日からの臨時国会への提出は見送ることを決めた。自民党内は意見の取りまとめが難航しており、「政治とカネ」の問題をめぐる議論は、自民、民主両党とも準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。
 民主党は、「1円以上」について「できるだけ早い時期に必要な措置を講じていくべきではないか」(鳩山由紀夫幹事長)として、7日からの臨時国会提出も検討していたが、6日の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山幹事長の会談で、年金保険料の給付以外への流用を禁止する「年金流用禁止法案」だけを提出することになった。秋の臨時国会が前倒しになったので「急ぐ必要はない」(党幹部)と判断した。
 一方、自民党改革実行本部の石原伸晃本部長は6日、各派閥の事務総長から意見を聞いたが、「政治資金規正法は透明度を確保するのが目的。会計処理とはわけが違う」「新執行部で検討すべきだ」など反対が相次いだ。【山田夢留、渡辺創】
 毎日新聞 8月6日21時32分

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 民主党は今日になって「先送りでいい」と言うのである。その「一貫性」のなさは自民党以上。
 自民党が与党病でもたもたしている間に一気呵成に進んでこそ得点が上げられるのに、さすがは元自民党と(一時は与党に名を連ねた)社会党の残滓が集まっている党だけのことはある。さっそくこちらも「与党病」の兆候が現れたようだ。まあ、先日書いたようにしょせんは人気取り、本気で考えていたのではないということなのだろう。

 そして彼らを率いる小沢党主がまた、

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 安倍政権との対決姿勢強調=臨時国会召集で野党党首

 野党各党の党首は7日、それぞれ両院議員総会などであいさつし、参院の与野党逆転を踏まえ、今後の国会対応では安倍政権との対決姿勢を強めていく考えを示した。
 民主党の小沢一郎代表は党本部で開いた両院議員総会で「国民の目に見える形でしっかり対応していくことが非常に大事だ。与野党が談合して足して2で割る結論の出し方は古き良き時代の手法かもしれないが、今の国民の要請はそういうやり方ではない」と強調した。
 時事通信 2007年8月7日(火)12:58

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 どうにも昔のままの感覚が抜けていないようで困ってしまう。
与野党が談合して足して2で割る結論の出し方」が小泉時代前のものならば、「(自分が)ダメな(と思った)ものはダメ!」という硬直した考えで何でも反対というのはさらに古い、社会党全盛時の考えである。

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 「小選挙区で150議席」小沢代表が連合会長に目標

 民主党の小沢代表は6日、連合の高木剛会長と連合機関誌の企画で対談し、次の衆院選について「(300ある)小選挙区で150勝ちたい。そうすれば、必然的に政権交代が導き出せる」と述べ、小選挙区での過半数獲得を目標に設定する考えを示した。高木会長は「民主党の地方組織の強化が必要だ。解散権は向こうにあるので、いつあってもいいようにしないといけない。連合も協力する」と述べた。
 小沢氏は秋の臨時国会に向けては「民主党に任せてもいいという国民の信頼感をつくるための政策を示す必要がある。参院として国政調査権も発動し、国民の疑問に答えられるようにしたい」と述べた。対談は今月25日発行の月刊「連合」に掲載される。
 asahi.com 2007年08月07日08時59分

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 小沢氏の頭の中はもう「次の選挙」でいっぱいで、「今後何十年先の日本のあり方を考える」という余地はないのだろう。
 だが、これからは、「今の平和を維持したまま、日本の国際的なステータスを上げ、国民が暮らしやすい社会」をどう作るかを考えていくのが、与野党の区別など超越して「政治家」が考えていかなければならないことである
 エコノミスト誌に書かれるまでもなく、今の民主党に政権与党たる資質などない。小沢氏も、「反安倍」勢力が「とにかく安倍潰しの為」に、なりふり構わず民主党ヨイショをしているだけという現状を認識できないようでは、「役目が住んだらポイ」されるだけである。


 そして、そうなった時に一番損な目を見るのは、冒頭の大竹氏のような民主党の正体を知らされずに「何かが変わるのでは」という雰囲気で支持した人たちなのだ。

 アメーバのニュースで「博士の独り言」がNHK批判を書いていることが紹介されていた。
 そのアメーバニュースについたコメントでも、相変わらず「NHKは自民党の宣伝機関」と書いている人がいたが、こういう人はちゃんとNHKを観ていないのだろう。
 今のNHKは「中国万歳! 韓国すばらしい!」路線から、反「小泉・安倍」姿勢を取り、そこから「社民・共産・民主持ち上げ」に走っている。しかもそのやり方があまりにも露骨である。
 逆に考えると、こういう人たちがいるおかげで、左巻き宣伝をテレビで流しても気づかれることなく浸透してしまうのだろうか。

 いい加減にこういう「古い感覚」を捨てなければ、政治家も進歩しない。「この選挙民ならこのレベル」などといわれるほど恥ずかしいことはないのだ。


 本日の葬儀。

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 <故宮本顕治氏>共産党葬行われる 政界人ら1200人参列

 先月18日に98歳で死去した共産党元議長の宮本顕治氏の党葬が6日、東京都港区の青山葬儀所で行われ、政界などから約1200人が参列した。葬儀委員長は志位和夫委員長が務め、不破哲三前議長が弔辞を述べた。
 河野洋平衆院議長、自民党の中川秀直幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長らが参列。遺族を代表して長男で北海道大教授の宮本太郎氏があいさつし、「父の愛国心のシンボルは、日の丸・君が代ではなく富士山だった」と故人をしのんだ。【葛西大博】
 毎日新聞 8月6日18時58分

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「革命闘争」を掲げる共産主義者の「愛国心」を言われるほど、一般人が引くことはないのだが(冷笑)。
 それにしても、「共産党葬」という言葉に、どこか「創価学会葬」と同じ臭いを感じるのは気のせいだろうか?

 一方、

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 市民ら小田実さんにお別れ=「われらも平和に向かって」と鶴見俊輔さん

 先月30日に死去した作家、市民運動家の小田実さんの告別式が4日、東京都港区の青山葬儀所で行われ、小田さんと親交のあった文化人や一般市民ら約800人が参列した。
 白ユリとカーネーションで飾られた祭壇には、昨年撮影された小田さんの遺影。哲学者の鶴見俊輔さんが葬儀委員を務め、評論家の加藤周一さん、作家の大江健三郎さん、井上ひさしさん、元衆院議長の土井たか子さんらの姿もあった。
 鶴見さんは「小田さんは『自分』としてあられた大きな人だったと思う」としのび、最後の小説「終らない旅」を引いて「残されたわれわれも、平和に向かって歩いていきたい」と述べた。加藤さんも「自分でデモの先頭に立つ有言実行の人で、文学者の新しい形をつくりだした人だった。ベ平連や九条の会を通じて小田さんが行ってきたさまざまな呼び掛けに、今度はわたしたちが応えなければならない」と弔辞を読み上げた。
 時事通信 8月4日18時0分

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 ソ連から活動資金をもらって日本国内で「第二戦線」を作っていた活動が「平和に向かって」? まったく左巻きには大嘘つきが多い。
 そのベ平連と根を同じくする「九条の会」にも気をつけなくてはならないというのがよくわかるな(冷笑)。





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