問われる | 偕楽園血圧日記

問われる

 今度は「市民」の身勝手さと醜さを描いてくれるとは、やるなぁ「ウルトラマンメビウス」(笑)。
「市民の声」を使って一般人とメビウス&防衛隊を離反させる……左巻きがやっている「平和運動」とそっくりだ(笑)。


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 基本政策の財源検討=参院選マニフェストに反映へ-民主

 民主党は23日、政権政策委員会の作業チームで、昨年12月にまとめた党の基本政策を裏付ける財源の検討に着手した。与党から年金改革案や農業政策について「財源があいまい」などの批判が出ているため、具体的な財源を示すことにした。夏の参院選のマニフェスト(政権公約)に検討結果を反映させる方針だ。
 民主党は基本政策で、すべての高齢者に最低限の年金を保障する新制度を提唱した。しかし、財源となる消費税率は5%を維持するとしたため、「選挙目当て」との指摘が出ている。また、農家の赤字を補てんする戸別所得補償制度にも同様の批判がある。
 時事通信 2月23日19時1分
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 基本政策で「金は心配するな」といっておいて、その財源は「これから検討します」だと? 何をいい加減なことをいっているのだろうか? 政策に謳うのだから、当然裏づけは「その時点」でできているべきではないか。
 だから民主党は有権者から信頼されないのだ。


 さて、

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 <赤ちゃんポスト>熊本市が認可方針 厚労省と協議、判断へ

 熊本市の慈恵病院(蓮田太二理事長)が、育児が困難な親から新生児を預かる「赤ちゃんポスト」の設置を市に申請していた問題で、幸山政史市長は設置を許可する方針を固めた。22日に改めて厚生労働省と法律上の問題点などを協議したうえで最終判断する。設置を認めれば全国初のケースとなる。
 熊本市は昨年12月、慈恵病院からの申請を受け、関係課で協議。刑法の保護責任者遺棄罪や児童福祉法などの規定に触れないか国とも意見交換した。幸山市長は「確かに命が救われる可能性がある」と人道面を重視。一方で「設置に伴って捨て子が増えないよう法整備をする必要がないか確認したい」とも話し、国と最終調整する考えを示した。
 赤ちゃんポストは病院の壁に設置された扉を開け、室内に置かれたベッドに匿名で新生児を預ける仕組み。職員が24時間態勢で待機し、すぐに赤ちゃんを保護する。
「育児放棄を助長する」との懸念の声もあるが、ドイツなどでは広く導入されている。病院側は「赤ちゃんの命を救い、母親が犯罪者となることも防げる。預かるのが目的でなく、ポストに手紙を置き相談や養子縁組につなげるのが狙い」と話している。【山田宏太郎、谷本仁美】
 毎日新聞 2月21日21時57分
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 昨年から出ていたこの話だが、

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 厚労省「違法と言えない」 赤ちゃんポスト計画で見解

 親が育てられない新生児を引き受ける国内初の「赤ちゃんポスト」の設置を熊本市の慈恵病院が計画している問題で、厚生労働省は22日、同省を訪れた幸山政史熊本市長に対し「ポストの設置自体は現行法に違反しているとは言えない」との見解を伝えた。幸山市長は、こうした見解について文書での回答を要望。「回答を待って(設置するかどうか)判断したい」と記者団に述べた。
 共同通信 2007年2月22日(木)19:22


「赤ちゃんポスト」拡大に慎重論 厚労相・少子化担当相

 保護者が育てられない新生児を預かる「赤ちゃんポスト」について、柳沢厚生労働相は23日の閣議後会見で、「失われなくてもいい小さい命が生後継続できるという非常にありがたい面がある一方、子どもを他に委ねてしまうのを助長する懸念がないのか」などと述べ、今後拡大することについては慎重な姿勢を示した。
 また、高市少子化・男女共同参画担当相も、赤ちゃんポストの設置が人工中絶や遺棄により失われる命を救うことにつながるとしながらも、「無責任に子どもを捨ててしまうというようなことが促進される結果になっては元も子もない。議論を深める必要がある」と懸念を示した。
 赤ちゃんポストは、熊本市の慈恵病院が設置を市に申請。厚労省は22日、同市に安全や健康への配慮を要望しつつ「法律に違反しない」として設置を認める見解を示した。ただ、柳沢厚労相は「今度のことは法律的な検討をした」として政策的に推進する意図はないことも強調。「もともとが非常に難しい問題。熊本の状況を慎重に見ていくという姿勢が必要だ」と述べた。
 朝日新聞 2007,02,23 11:05

赤ちゃんポスト 首相「抵抗感じる」 政府内に慎重論続出

 親が育てられない新生児を引き受ける「赤ちゃんポスト」を厚生労働省が事実上容認したことについて、安倍晋三首相は23日、首相官邸で記者団に「ポストという名前に大変抵抗を感じる。子供を産むからには親として責任を持って産むということが大切。そういうお子さんに対応する施設もある。匿名で子供を置いていけるものを作るのに大変抵抗を感じる」と述べた。
 ポストは熊本市の慈恵病院が設置を計画。柳沢伯夫厚労相は同日の閣議後会見で、「何か問題が法律上あるかといえば、ありませんということ。(設置に向けて)前向きに進むと思うが、活動の状況、推移を慎重に見ていく」とし、設置自体に違法性はないものの病院側の慎重な運用が必要だとの見方を示した。
 塩崎恭久官房長官も会見で「法解釈以前に、親が子供を捨てることが起きないためにどうしたらいいのか考えることが大事だ」と指摘、高市早苗少子化担当相も「もう少し議論を深める必要もある」としており、政府内で懸念を示す声が上がるなど慎重論が出ている。
 産経新聞 2月24日8時0分
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 そもそもそのようなことを考慮してもいなかったために対応する法律がなく、政府も苦慮している。
 ポストの設置に「法律的な問題」はなくとも、確かな付託の確認を行わずに子供を置き去りにすることは「遺棄罪」に問うこともできよう。病院側は「遺棄にならないように手を尽している」というが、その確認を「親本人」の立会いでやっているわけではないし。

 この制度があるというドイツなどのヨーロッパには、社会の基本にキリスト教があり、それに基づいた道徳観がある。人々は子供のときから、家庭で、学校で、教会でそのような価値観を学びながら育つ。「赤ちゃんポスト」はその価値観の中にあるものである。
 対して日本は、そのようなキリスト教的道徳観という土壌がない。その中で他の価値観の一部だけ切り取ってきてはめ込もうとしても、必ずなにかしらの齟齬がでるのは当たり前である。
 しかも現在の日本は、「自己中心・権利主張教育」の日教組や「過剰な性教育」のジェンダーフリー論者など、道徳観の破壊に勤しむやからが跋扈している状況である。ただでさえ「親の責任」を果たさない事件が増えている現状で、こんなものができたらどうなるか、憂慮する人がでてくるのも当然であろう。

 24時間誰かが詰めているというのならば、いっそのこともっと人を増やし、子供を置きに来た人の後をつけて素性を確認するぐらいのことをしてみたらどうだろうか? 要は「匿名で、こっそり」というところが最大の問題なのだから、
 もちろん、政府はこういう人が出ないような公的扶助の充実を図るとともに、無責任な大人にならないよう子供たちの道徳教育に力も入れなければならないだろう。


 それにしても、こういう難しい話になると野党の言葉が出なくなる。マスコミが気を利かせて報道していないのか、それとも実際に何もいっていないのかは分からないが、柳沢大臣の言葉尻をつかまえて「社会が~」「子供が~」と騒いでいた人たちは、こういうときこそ何か言うべきであろう。皆で知恵を出し合って何かを解決するのが、「国民の代表で構成された議会」の仕事なのだから。
 足を引っ張ることには精を出すが、重要なことや難しいことは「政府のやることだ」とほっかむりをしているようでは、支持など得られるわけがない。


 おまけ。

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 <残業代ゼロ法案>秋の国会提出せず 柳沢厚労相が答弁

 柳沢厚生労働相は21日の衆院厚労委員会で、今国会への提出を断念した「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション制度」について「『残業代ゼロ法案』と理解されてしまい、厚い壁を乗り越えることはほとんど不可能と判断した」と述べた。秋の臨時国会への提出を否定したうえで、内容を抜本的に見直す考えを示したもの。
 毎日新聞 2月21日19時59分
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『残業代ゼロ法案』と理解されてしまい」ではなく、今の労働要件のままで導入するとそうなるということが分からないのかな。やっぱり柳沢大臣は頭が悪いのだろうか?
 この制度を導入するには、まず「働く」現場の意識改革が必須で、それを促すために「タガ」をはめることが必要なのだ。もちろん「罰則」つきのやつである。どこかの人材派遣会社の社長が「過労死は自己管理がなっていない」など暴言を吐いていたが、ならば「休む権利」を確立させるよう法律を作るべきなのだ。
 当然これは「権利を侵害するかもしれない雇用側」にも「権利を乱用するかもしれない労働側」の双方に働くものでなければ、結局ゴタゴタの種を増やして現場を硬直化させるだけなので気をつけなければならない。
 今回の法案はそういう細かいところがまったくできていないので、お話にならないのだ。


 本日の迷信。

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 ルーマニアの教会で悪魔払い、修道女死亡で司祭らに実刑

[ブカレスト 19日 ロイター] ルーマニアの裁判所は19日、ギリシャ正教の司祭1人と修道女4人に対し、教会の地下室で別の修道女(23)を悪魔払いの儀式で殺害したとし、実刑判決を下した。被害者は2005年6月、飲まず食わずで3日間にわたって十字架にはりつけにされ死亡。司祭と修道女らはその間、被害者から悪霊が退散するよう祈っていたという。
 検察側は被告の司祭に終身刑を求刑していたが、地元テレビによると、裁判所は禁固14年を言い渡した。また修道院長に8年、ほかの修道女3人には5年の実刑判決がそれぞれ下された。
 ただ被告らは5人とも罪を認めておらず、控訴する方針だとしている。
 地元メディアによると、殺害された修道女は統合失調症をわずらっており、これを見た他の修道女らが悪魔にとりつかれていると信じたという。
 ロイター 2月20日16時13分
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 教会や修道院というのは、貧しい地方では医療の拠点にもなることがあるというのに……彼らはあくまで「自分の正しさ」を盲信しているのだろうから、重い刑を問うのは難しいのだろうなぁ。
 まったく迷信は厄介である。
 教育の普及。世界に一番必要なのは何よりこれだろう。




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