現役で残っている最後の同潤会アパート「上野下アパート」が、今年5月で解体されるらしい。
同潤会 上野下アパートメント
幸い天気も良く、胸の調子も良かったので、最後の勇姿をこの眼に納めておきたくて出掛けてきました。
2004年の9月に一度カメラに納めてはいるけど、あれから8年も経ち、3年前には「東日本大震災」もあった。
上野下アパートメント裏の「寿湯」
上野下アパートメントの住人の方々が通ったと言われる「寿湯」
上野下アパートメントには浴室、浴槽の設備がなかったそうで、「寿湯」の存在はありがたかったでしょう。
裏に見えるのが「上野下アパートメント」
しかし、昭和4年に建てられたとは思えないほど強固な建物で、びくともしなかったらしい。
外見は頑丈そうに見えても、中はかなり老朽化が激しかったようです。
27日(土)に訪れたのですが、まだまだ住人の方は住んでいるようでした。
でも、朝から引っ越し業者の車が横付けされたりして、「上野下アパート」の終焉は近づいているようでした。
日本という国は、「地震国」ということも理由の一つかも知れませんが、こういう文化的な建造物を保存するという考えがないのですね。
ヨーロッパなどで保存されたり、現在も現役という中世の建物などは非常に魅力的なんですけどね・・・
このような歴史的価値のある建物がこの世から抹殺されるのは、非常に寂しい気がします。
「上野下アパート」の跡地には、地下1階・地上14階の”無機質”なコンクリートの高層マンションが建つそうです。
新マンション建築は、今年の8月から始まり、平成27年(2015)8月に竣工予定とのことです。
おまけ
「上野下アパートメント」の並びに、同じくらいの歴史がありそうなレトロ建築物がありました。
庇(ひさし)の形状がそっくりで、何か造りが似ていて、非常に眼をひく興味深い建物でした。
それじゃ、今日もみなさんにとって良い日になりますように
Good Day