天皇賞・春(11年) | 一歩深く競馬を考えてみるブログ

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血統から見出すコース適性を分析し、尚且つラップ傾向を加味した予想をしています。

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『年々薄れゆくスタミナ要素』

▼レース質 スピード&スタミナ


予想を書く前に、今年のメンバーを見て感じたことがあります。

今年のメンバー構成はトゥザグローリー・ローズキングダム・ペルーサ・エイシンフラッシュの4歳4強と言った感じです。
4歳4強と言えば、2004年にリンカーン・ネオユニヴァース・ザッツザプレンティ・ゼンノロブロイの4頭を思い出します。
この年の結果はイングランディーレが大逃げを決め、4強の中ではゼンノロブロイが2着に食い込んだだけに終わりました。
今年もあの時同様、明確な逃げ馬がおらず展開が微妙です。

更に過去10年の天皇賞・春で連対した馬20頭中、05年スズカマンボ以外の馬に2500m以上の重賞で連対経験がありました。
今年ではビートブラック・ヒルノダムール・トゥザグローリー・エイシンフラッシュといった馬が該当しません。

こういったデータも含め、今年は堅く収まるという結果は想像しにくいです。



◎ナムラクレセント(ヤマニンセラフィム×サクラショウリ)


以前から重賞を勝つ能力をあると言われた馬で、前走はレース運びから全てが上手くいき完勝でした。
今回も内枠を引き、前走同様先行するレースが期待できます。
今のところ稍重の馬場で、昨年よりはスタミナが必要なレースになりそうで、菊花賞3着しているようにステイヤー要素が高いこの馬にはプラス条件です。
展望で挙げた近年の天皇賞・春のスピード化ですが、この点も昨年の4着や鳴尾記念3着があるように対応できています。
具体的には近年のこのレースではラスト4Fで2回は11秒台前半のラップが記録され、ある程度の瞬発力がないとスピード負けしてしまいます。
ピークは確かに前走ですが、3着以内での確率でいえば最も高いと考えて本命としました。



○マイネルキッツ(チーフベアハート×サッカーボーイ)


2年連続で馬券になっていて、それも質の違うレースでの連続好走です。
昨年はラスト4Fのラップが11秒台後半に最後まで落ちず、スピードを持続させる勝負となりました。
一昨年はラスト1Fが12秒台になり踏ん張りが求められるレースでの好走でした。
この様に違う条件でも高いパフォーマンスが出来ている点を考えると、相当のコース適性があると考えるのが妥当です。
今年も昨年の様に先行して粘りこむレースをすると言うコメントもありますし、ハイペースが考えにくい今回もいい競馬をしてくれると思います。



▲ローズキングダム(キングカメハメハ×サンデーサイレンス)


4強の中ではこの馬を評価します。
菊花賞で2着しているように、長距離をこなすスタミナはあります。
この馬は母系の奥深い所にスタミナがあり、母母父ネヴァーベンド系、母母母父リファール系とこの血が有効に効いているのだと思います。
以前のスタミナ勝負では無理でしょうが、近年の一定のスピードを競うレースであれば対応できると思います。



△コスモメドウ、ペルーサ、ヒルノダムール、ゲシュタルト、トゥザグローリー