内山の対抗王者ガンボアvsブルゴス | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

WBA世界Sフェザー級暫定王者に認定されるユリオルキス・ガンボア(キューバ)のV1戦相手に、WBO同級2位にランクされるファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)が浮上。試合は6月8日(現地時間)に予定され、HBOで放映される。


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昨年12月。1年3ヶ月ぶりの復帰戦が、いきなり暫定王座決定戦となったガンボア。WBA世界同級正規王者内山高志(ワタナベ)選手と、「なんとなく良くなりそう」な3回で負傷引き分けを記録した、マイケル・ファレナス(比)にスコアの上では大差で勝ったが、ダウンを喫するなど内容はいまひとつだった。


ひとたたき後の2戦目で上昇が見込まれるが、今度も半年間間隔が空いた。ビッグマネーマッチを求めるガンボアには、常に強い勝ち方が要求される。22勝(16KO)無敗。


そんなキューバ人の相手に浮上したブルゴスは、かつて長谷川穂積(真正)選手とWBC世界フェザー級王座を争い敗れた経験を持つ。


その時は、それほど印象に残る選手ではなかったが、Sフェザー級へクラスを上げたメキシカンは、たくましいキャリアを積み重ねる。2011年11月、ラスベガスで19戦無敗のルイス・クルス(プエルトリコ)を番狂わせで破り、WBC同級シルバー王座獲得。


昨年7月には、25戦無敗のセザール・バスケス(メキシコ)を3回TKOで降し、WBO同級ラテン王座獲得。今年1月には、WBO世界同級王者ローマン・マルチネス(プエルトリコ)に挑戦するも、惜しくも引き分け。


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ブルゴス(左)vsマルチネス。


しかし、この判定はブルゴスに同情的な声が多かった。陣営はダイレクトリマッチを希望したが、それはかなわず。30勝(20KO)1敗1分。


WBO世界ウェルター級王者ティモシー・ブラッドリー(米)との対戦を熱望したガンボアだが、これはウェイト差を理由に実現せず。そうこうしているうちに、WBA世界ウェルター級王者ポール・マリナージ(米)と、WBC世界ライト級王者エイドリアン・ブローナー(米)の対戦が決まってしまった。


あまりマネーばかりを求めて先を見てもと思わせた先のファレナス戦。それでも、ガンボア有利には違いないのだろうが、日本で戦った後、見事に這い上がり今の地位を掴んだブルゴスには、大いに頑張ってもらいたいものです。


それにしても、このような組み合わせが実現する米国リングはやっぱり凄い。日本人王者が、この輪の中に入っていく時代も、そう遠くはないのかも知れません。楽しみです。


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