世界チャンピオンの”ロードワーク” | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

「ロードワーク」。この言葉を聞いてギクッ!と胸が痛くなる選手の皆さんも多いかと思います。(;^_^A


元WBA世界フライ級王者坂田健史(協栄)選手は速かった。といっても、最初から速かったわけではありません。やはり毎日の積み重ね。元WBA世界Lフライ級王者渡嘉敷勝男(協栄)選手は、素人から3年で世界チャンピオンに登り詰めましたが、やっぱりこれもロードワークあったればこそ。


新人時代、先行ガス欠が多かった渡嘉敷選手が、「スタミナは十分」といわれたのは、世界王者になってから。トカちゃんも走るのは速かった。


BOXING MASTER/ボクシング マスター


さて、世界王座を獲得した選手たちはどんな思いでロードワークしていたのか。昨日、早稲田大学のコーチを務めるようになった、とみぃ・は~んずさん から、そのまとめを頂いた。ありがとうございました。('-^*)/


元フライ級王者白井義男選手。「後ろ向きに走ったり、横へとんだり。ジグザグ走や3分走って1分休んでシャドーしたり。ボクシングは前後左右に動けなければならないからね」。


元フライ級王者海老原博幸選手。「まず8~10キロ走る。仕上げは登り坂300メートルを一気に駆け上がる。それから下り坂をゆっくり後ろ向きに下りてくる。それを10回くらい繰り返す。真冬の朝5時半に起きるのは辛かったけど、目覚まし時計が鳴ったらイヤでも起きて風呂に火をつけて走ったよ」。


元Sウェルター級王者輪島功一選手。「2~3キロでもいいから、とにかく毎朝走ることが大切だ。僕は大体12~13キロ走った後、カエル跳びやジャンプ、それとUターンを入れたダッシュを目一杯やった」。


元Sライト級王者 藤 猛 選手。「ボクシングの半分はロードワーク。走らなきゃチャンピオンになれない。毎朝必ず10キロ走った」。


元Lフライ級王者具志堅用高。「朝6時から15キロ、先輩の上原兄弟にくっついて死に物狂いで走った。雨が降っても新宿の地下街を走った。プロのトレーニングはこんなに厳しいものかって、逃げて沖縄に帰ろうかって何度も思った。誰にも頼らず朝早く自分で起きる!この精神力が勝つために必要だ」。


BOXING MASTER/ボクシング マスター-ペアセット メキシコ


元フライ級王者大熊正二選手。「ジム(合宿所)からの往復がウォーミングアップで6キロ。公園の1周が1キロでこれを10周する。だから合計16キロ毎朝走った。公園の10周はジムメイトと競争だから特にきつかった。その後の仕上げに、10メートルダッシュを10本やった」


元フライ級王者花形 進 選手。「普段は6~7キロ。電柱の間をダッシュしたり、坂道を後ろ向きに走ったりした」。


元Sバンタム級王者ロイヤル小林選手。「毎朝荒川土手を10キロ走った。ダッシュは最低50メートルを10本。これは全力疾走で1回ごとに100メートルのインターバルを入れて呼吸を整える。それと変化をつけるために土手を上り下りしたり、後ろ向きに走ったりした。その後は腕立て伏せを100回、懸垂20回を2セット。どんなにきつくてもやった」。

昔、協栄ジムでは、「練習は朝半分、夜半分」と教えられていました。強くなる選手は、それぞれ工夫して、強い意志を持って毎朝戦っています。これに勝てなくて、「いつまでも勝ち続けよう」というのはありえません。


「1時間半やるべきトレーニングを1時間でやめたり、1時間のロードワークを20分で投げ出してしまう事が、”悔い”というのだと思う」(輪島選手)


○○君、考えてね!(;^_^A


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