6月23日(現地時間)米ロサンゼルス・ステープルズセンター。WBCウェルター級シルバー王座決定12回戦。伏兵ホセシート・ロペス(米)が9回終了棄権TKOで、前WBC世界同級王者ビクトル・オルティス(米)を破る大番狂わせ!
ロペスの右はダン・グーセンと共にロペスを共同プロモートするケニー・トンプソン(白髪)。かつてはゲイリー・ショーとティモシー・ブラッドリーを共同プロモート。左はその「右腕」のアレックス・カンポノーボ(ネクタイ姿)。そしてロペス陣営には、アル・ヘイモン一派が新規参入。左端には「右腕」サム・ワトソンと息子のマーカス。ちなみにこの日の興行の主導プロモーターは、オルティスを擁するゴールデンボーイ・プロ。
オルティス。
勝てばWBC世界Sウェルター級王者サウル・”カネロ”・アルバレス(メキシコ)挑戦が約束されているオルティスは予想圧倒的有利。
試合開始から左ストレートを軸に、積極的に攻めた。
ロペスも必死に反撃するが、勢いで劣りロープ際でクリンチに行く場面が目立つ。
試合のペースは完全にオルティスが握った。
第5ラウンド途中、オルティスのパンチが故意ではないがロペスの後頭部にヒット。試合は中断する。
ロペスの続行が危ぶまれたが、ドクターは休憩を与えた後に試合続行を促す。
回復したロペスは試合続行に応じた。ロペスにとっても大きな意味を持つ試合である。
不思議なことにアクシデント休憩後、ロペスのフック、アッパー系パンチのヒット数が増し、形勢が徐々に変化している。
それを許すまいと盛んにラッシュをかけるオルティスだが、ロペスもカウンターをヒットさせて応戦。
そして迎えた第9ラウンド終盤。ロープを背にしたロペスが放った右フックがオルティスの顎にヒット。
これが致命傷となり、9回終了後オルティスは顎の異常を訴え試合を断念。
ここまでジャッジ3者は、88-83、87-84、86-85でいずれもオルティス有利だっただけに、本当に痛い敗戦となった。
オルティスと向かい合うのは、チーフセコンドのダニー・ガルシア。ノニト・ドネア、ブレンダン・リオス等のトレーナーを勤めるロベルト・ガルシアの実兄で、ロベルトの現役時代のトレーナー。
喜びの勝者ロペス。シルバー王座を手に入れ、世界ランクも大幅にアップするだろう。
リング下には、突然のオルティスの敗戦に呆然とするカネロ(左)と、唇を硬く結んだオスカー・デラホーヤが。
まさに真っ青ですね!(>_<)
ポール・ウィリアムス、ジェームス・カークランド、ビクトル・オルティスと3人続けて対戦者候補が消えたアルバレスの心中も複雑だが、デラホーヤの苦悩も余りある。
9月15日MGMグランドは、「いったいどうなってしまうのか!」f^_^;
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