グローバル協栄・興行ドタキャン! | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

24日ディファ有明で予定されていた中広大悟(広島三栄)選手をメインとする興行が、前代未聞、計量終了後にキャンセル。中止となった。しかも原因は、主催者側グローバル協栄ジムの金銭的問題(中国新聞)だという。

ボクシング興行が中止 計量後の異例の事態(中国新聞)
プロボクシング前代未聞、計量後興行中止(日刊スポーツ)

一体どんな気持ちで計量させたんでしょうか。外国人選手も3人出場予定だった興行。何がどうなったのかはわからないが、計量後の中止決定はいただけない。もう少し早いタイミングであれば良かった。

プロモーターからは、早急に事情説明がなされなければいけない。グローバル協栄ジムは、協栄ジムとは全く別の独立ジムです。念の為。

日本では初めての不祥事であるが、海外リングではいろんな事がある。過去、世界タイトルマッチのリングでチャンピオンは挑戦者を待ったが、挑戦者現れずなんて事がありました。

1979年2月24日米ネバタ州・ラスベガス。WBA世界Lヘビー級タイトルマッチ、王者マイク・ロスマン(米)に前王者ビクトル・ガリンデス(亜)が挑む15回戦は、4千人の観衆が見守る中、ABCテレビの中継がスタート。2時15分の試合開始を待った。プロモーターは、ボブ・アラム。弁護士の資格を持つ。

リング上、ウォーミングアップするチャンピオンを尻目に、挑戦者はバンテージを巻いたまま宿舎に引き上げる。試合は2時20分、中止となった。すぐさま、アラムから観衆に説明がなされる。



「選手は試合したがっているのに、あなた方のコミッションが試合を中止にさせた!」

ドタキャンの原因はジャッジ構成。ネバタ州体育委員会(コミッション)は、オフィシャルを地元から任命するのに固執したのに対し、WBAは、同州以外から中立ジャッジを選ぶよう要求していた。

アメリカでは、コミッションは州の機関である。

ネバタ州コミッションの推すオフィシャルを認める変わりにWBAは、「レフェリーの行動やジャッジの採点に不審な点があれば、タイトル戦と認めない」と対抗。

「騙された。俺はWBAのタイトルマッチをやりに来たんだ。もう帰る」



タイトル10度防衛の実績を持つ挑戦者は、WBAの要求が通る事を期待していた。WBAのコメントを聞いて落胆したガリンデス。

一方、なにも事情を知らなかったと言う王者ロスマンは、「2ヶ月間トレーニングしたし、3時間控え室にいた。リングで15分も待った。顔見せ料だけでももらわねば・・・」

王者のファイトマネーは15万ドル(約3千万円)、挑戦者は4万ドル(約800万円)。さすがにV10の前王者は、「金は要らない」と貫禄。観客には、入場料金が全額払い戻された。

再びトップ・ランク社の手により二人のタイトルマッチは組まれる。当初再びラスベガスで予定されていた試合は、4月27日米ニューオリンズで行われ、ガリンデスが10回KO勝ち。不運のロスマンは、右手首骨折で棄権するハメになった。



しかし、因縁の再選は大荒れ。4回終了後も攻撃を続けてしまったガリンデスに、ロスマンの実兄が襲い掛かる。試合中止にはならず事なきを得たのは幸いだった。レフェリーは日本にもお馴染み南アフリカのS・クルストドール氏。



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さて、日本のアクシデントは興行主の金銭問題。「業界として恥ずかしい話」(JBC安河内事務局長)だけに、断固とした処分が課されるべきだろう。プロモーター資格を見つめなおす、良い機会にしてほしいものです。

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