浜田剛史・15連続KO・あきべぇ | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

22年ぶりに元WBC世界Sライト級王者・浜田剛史(帝拳)選手の持つ、15連続KOの日本タイ記録に並んだ牛若丸あきべぇ(協栄)選手。17日、WBA世界ウェルター級11位ファルカド・バキロフ(ウズベキスタン)を、強引にねじ伏せた。

今後の課題はいくらでもあるが、この激闘を制した事は大きな自信になるはずだ。まだまだ成長の余地は十分で運もある。



あきべぇ日本タイ15連続KO!(スポーツ報知)

とにかく22年もの間、誰もがなしえなかった事をやったのだから、記録達成は喜ばしい。これは、褒めてあげたい。

「コイツの試合は早いから、すぐ終わっちゃうよ」

ゴングを前に応援者の方と思しめき方が、自慢そうに話されていた。今後は、自分との戦いになるだろう。厳しく精進してほしい。

”サムライ・ファイター”浜田剛史。今もなおファンの胸に焼き付いて離れない、強烈な印象を残している偉大な選手だ。朴訥、ボクシングに対する一筋な姿勢が多くのファンに支持された。



高校生で活躍後のプロ入りは両選手共同じだが、浜田選手は高校チャンピオンに輝いている。

新人王戦、浜田選手が伏兵・今井房男(三好)選手に3戦目で苦杯をなめたのに対し、あきべぇ選手は見事全日本新人王を獲得した。浜田選手の連続KO記録は、80年2月の再起6回戦から始まった。

あきべぇ選手は、 デビュー戦力んで判定勝ちの後、2戦目から連続KO記録を継続中。新人王戦を全てKOで勝っているのは評価出来るだろう。(東日本決勝は不戦勝)

全日本新人王獲得後3ヶ月で、当時の日本ランキング3位西川和孝(中外)選手を2回KOで粉砕。続いて、やはりランカーのルイス・オカモト(相模原ヨネクラ)選手を撃退。現在の日本ランク1位は不思議ではない。

その後、”亀田一家”入りし、5連続1ラウンドKO勝ちを記録する等、約3年をかけて浜田選手の記録に並んだ。

悪夢の今井戦から再起した浜田選手も、特に強い相手とは対戦していない。80年11月の日本ライト級9位 峰 猛 (センターS)戦が初の10回戦、これを1ラウンドKOに降してランキング入り。 峰 選手はこれがラスト・ファイト。

この 峰 選手と80年2月に対戦しているのが大竹マネジャー。試合3日前に石戸唯男(ミカド)選手のピンチヒッターで、急遽試合出場が決定ながらも10回判定に破っている。その時のお話は、また今度。(~~)

ランキング入りした浜田選手は、その強打を恐れられ外国人選手との対戦が増える。そんな最中、左拳の骨折に見舞われ2年のブランクを作る。

執念のカムバック後、ロスへ遠征したのは逞しい。ここでノーコンテスト試合も経験するが、連続KO記録を伸ばす。当時の日本記録は12連続KOで、保持者は元東洋ウェルター級チャンピオン・ムサシ中野(笹崎)選手。



日本記録タイに挑んだ試合は、比国人ロミー・クナナン相手の普通の試合。84年9月新記録に挑んだ試合は、元WBA世界ライト級王者クロード・ノエル(トリニダート・トバゴ)が相手。35才。

ノエルは世界王座を失って約3年、浜田戦前は相手が強いとはいえ2連敗。あのレネ・アルレドンド(メキシコ)にも、4ヶ月前2回TKOで敗れている。

とはいえ浜田選手は、その倒しっぷりから当時は超人気者。世界戦以外では久しぶりに生中継されたこの試合は、セミが今里光男(トーアF)VS長谷川文人(宍戸)の日本バンタム級タイトルマッチ。

後楽園ホールには3,000人の観衆。その前で、浜田選手は4回KOで新記録を達成した。

取材殺到、漫画の題材にもなった浜田選手だが、浮かれたところは一つもない。

「自分の為、ファンの為、ボクシング界の為に次もKOします」

いいですねェ。これでは運も付いてくる。

浜田選手の足跡が光ってくるのは次の試合から。日本ライト級王者・友成 光 (新日本木村)選手へ挑戦した試合は、大きく騒がれた挙句、浜田選手が7回TKO勝ち。初のベルトを巻いた。

タイ人相手に連続KO記録を15に延ばした浜田選手はOPBF・Sライト級王者ジョン・ジョン・パクイン(比)に挑戦する。パクイン、渡嘉敷選手が 張 正九の王座に挑戦した時、帰りのバス一緒でした。(~~)



午後4時開始の試合に、当日朝から後楽園ホールの入場券売り場に行列が出来、集まった観衆は3,500人。まさに立錐の余地もない。

浜田選手は文句なしの勝利を飾ったが、タフなパクインを倒すことは出来なかった。2000年までリングに上がったパクインは、約20年、プロのリングで活躍した。凄い。

「松崎、大した事ないだろ」(~~)

「いや、僕初めて見ました浜田さん」

たまたま浜田VSパクイン戦が流れている時に、松崎選手がやって来た。

「よく見てもたいしたことないだろ」(~~)

「・・・、(~~)・・・・、(~~)」(~~)

決してカッコいいスタイルとはいえないが、無骨さを感じさせる浜田選手からは、気持の強さ、パンチの強さ、体の強さが見て取れる。サムライである。



浜田選手のその後の活躍は皆さんご存知の通り。パクイン戦後1年、2戦目で世界タイトルを獲得しているのは見事で、人気ももちろん全国区。伝説の男になった。

浜田選手は、左拳骨折で右手一本で練習した貴重な2年のブランクが、後に大変有効になったと回想している。右手一本でしかっり練習した事が役に立った。海外遠征では自信を深めた事だろう。

さて、牛若丸あきべぇ選手。試合後の金平会長の談話によると、次は湯場忠志(都城RS)選手の持つ日本王座挑戦のようである。これは浜田選手と似ているが、湯場選手の壁を突破出来るか。

バキロフ戦では、かなりのパンチを貰った。危険なタイミングもあった。楽勝ではないが、攻め抜いて勝ったのも事実。世界までの距離を測りつつ、レベルアップしていく事が望まれよう。

バキロフを倒した自信は大きいが、再び試される試合になるあきべぇ選手。湯場選手への挑戦、決まったら面白いですね。(~~)

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