亀田大毅ベテランメキシカン対戦で思い起こす | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

亀田大毅選手のプロ6戦目は9月27日後楽園ホールで真昼の決闘。WBA総会開催期間中のお披露目興行で、来日が予定されている世界のVIPも多数観戦に訪れる。試合開始は平日にもかかわらず午後1時。

対戦相手は、WBC世界S・フライ級21位バレリオ・サンチェス(メキシコ)。WBC米大陸同級王者、戦績17勝12KO15敗2分。年齢36才はシブい。12回戦を何度も経験しているのも良い。(メキシコ・タイトルマッチは12回戦)

メキシカン”シブい”選手で思い起こすのが、ダニエル・サラゴサ(メキシコ)のWBC世界S・バンタム級王座に挑み、意外な敗北を喫した”浪速のジョー”辰吉丈一郎(大阪帝拳)選手が、3ヵ月後の再起戦の相手として選んだリカルド・メディナ。

この時26才、メキシコS・フライ級王者。戦績21勝(14KO)15敗4分。シブい。辰吉選手と戦ったのは97年7月26日、横浜アリーナでの坂本博之(角海老宝石)、葛西裕一(帝拳)選手のダブル世界タイトル挑戦と同じプログラム。そしてこの試合はTV中継されたので、記憶に残っているファンも多いのでは。もう一度観よう。(~~)

写真を見てもわかる通り”シブい”と言う表現がピッタリ当てはまるメディナ。ハッキリいってどんくさいスタイル、”ラカンドン”・ナバナレスまでは行かないが、似たような”リズム”で辰吉選手を大いに苦しめた。 

試合は辰吉選手絶好調の立ち上がりも、中盤は大苦戦。ラスト2回を気迫で奪い取った末の判定勝利。97-96、97-95(2人)。「どんくさい試合で、恥ずかしい」正直な辰吉選手。相手に合わせてしまった事を証明するコメント。勝利者コールにも浮かない表情だった。

バレリオ・サンチェス。8月18日メキシコ・フライ級王座に挑戦するも判定負け。03年2月には、先頃名城選手に世界王座を明け渡したマーティン・カスティ-リョとも対戦し、8ラウンド判定負けとキャリアは豊富。今度の試合は52,5キロ契約。

このウェート、大毅選手には問題なく、サンチェスにとっては少し重いくらいか。当然ながらパワーで圧倒したい大毅選手。スタイルはこれまでと変わらないであろうが、”熱い男”だけに燃えすぎて空回りした第2戦のようになってしまう事が心配。一方のサンチェス。キャリア17年はダテではなかろう。

私は見た事がないのでレコードからそのスタイルを想像するしかないが、メディナタイプでうまいボディ・ワークされると嫌な感じ。(~~)足を使ってくれる選手の方が捕まえやすいでしょう。レコードからはロートルの印象は感じられないサンチェス。どんな展開になるやら楽しみです。

いずれにしてもこの試合、簡単には終わらないのではないかと思う。”大毅自ら世界ランカーとの対戦を熱望。父・史郎氏(41)は「危険な勝負になるやろうけど、大毅は今伸び盛り。成長期にある今、世界ランカーと対戦させることにした」と経緯を説明した。”-デイリー・スポーツ -

WBA総会開催中ということもあり、世界中のプロモーターの目に触れる大毅VSサンチェス戦。今年デビューしたばかりの大毅選手、まだランキング云々ではない。今はキャリアを積む時。父・史郎トレーナーと同じく、空回りの”危険”は秘めていると思うが、大毅選手の”本番”での成長に期待し、良いキャリアになる事を願います。

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