亀田VSランダエダ・採点解説 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

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新王者・亀田興毅選手、かなりコテンパンに叩かれていますね。(~~)ボクシングの採点。機械式ではないので人間の主観、感覚によってポイントの振り分けが行われる。採点基準は世界で統一されています。

この感覚。正直言って日本国内での試合しか見られていない方と、海外観戦やWOWOW等で海外の試合を見られている方とでは、この”感覚”が違う。元世界王者、評論家の方々でも意味合いやコメントが違ってくる。-Yahooニュース参照-こちら

昨日の試合、全体の流れで見てしまうと初回にダウンを奪い、11回にも亀田選を窮地に陥れたランダエダが、ポイントはわかりやすく取っているので、ランダエダの勝ちとなります。

しかし、①ダウンを奪われても10-8。②ダウン寸前のピンチに陥っても10-9。③何のアクションもなく、どうつけるんだというラウンドも、どちらにしようか迷うほど互角のラウンドも、10-9でどちらかの選手に振り分けるのが世界的な採点方式。日本人ジャッジによる国内での試合は③のようなケースは10-10になる。

わかりやすく言うと圧倒的に打ち勝ったラウンドも10-9。互角に見えてもどちらかに10-9が付けられるのが世界戦。この振り分けが出来ないジャッジは”能力がない”と言われてしまいます。

昨日の試合では、ジャッジ3人が同じスコアを付けたラウンドが少ない。1、11回のランダエダ。6、10回の亀田選手。ジャッジの内訳はパナマ、韓国、フランス。ランダエダのマネジャーはパナマ人、このパナマ人ジャッジ起用には驚いた。韓国のジャッジは、前に出るボクシングを評価する。気になるのはフランス人ジャッジ・・・。

3人のジャッジの内、2人がそろって、どちらか一方にポイントを与えたラウンドは、ランダエダ1、4、9、11、12回。トータル6ポイント。亀田選手は2、3、5、6、7、8、10回。トータル7ポイントとなる。

中盤の5~8回までフランス人ジャッジは、全てのラウンド亀田選手に与えている。この中盤戦パナマはイーブン。韓国は2ポイント亀田選手。とにかくジャッジ泣かせの試合ではあった。7つのラウンドにおいて、双方がポイントを取り合っている。なんじゃこりゃと思いますよねぇファンの方々は。

亀田選手大ピンチの終盤戦。パナマ、韓国はイーブン。フランスは2ポイントランダエダ。トータル、パナマ3ポイントランダエダ、韓国2ポイント亀田、フランス1ポイント亀田。1-2で亀田選手の勝ちとなっています。

ランダエダ、中盤戦の”スピード・ボール”でも打っているかのようなボクシングがポイントにつながっていなかった。当てるだけのパンチになってしまっていた感も否めない。亀田選手ジャブを受けながらも前進し、ランダエダのガードの上、体でも打った事と1発の迫力が評価された結果となりました。

その是非はともかく、現在の採点スタイルからするとこのような見方もあるという事になります。ヨーロッパ・スタイルを評価するであろうフランス人ジャッジが、中盤戦の全てを亀田選手に与えた。我々にとっても、今後の勉強になりました。
★この選手にも注目!-坂田健史-

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