サッカーは、ルールがシンプルで、初めて観戦する人でも解りやすいことから世界的にも人気が高いスポーツです。日本の場合でも、全国に12球団しかなく、しかも大きめの都市に本拠地を置くチームしかないプロ野球と違い、プロサッカーの場合は特に最近はチームの数が増えていて、チームがない都道府県はほとんどありません。通いやすいので地元のチームに対して愛着も抱きやすく、スタジアムの雰囲気も楽しめるのがプロサッカーのいいところ。もしご興味があれば、ぜひ一度スタジアムに足を運んでみてください。
アマチュアや学生サッカーの試合だと、ほとんどの場合は入場料を払えばスタジアムのどの座席でも座っていいというのですが、プロの場合はスタジアムの場所ごとに値段が細かく分けられています。簡単に言ってしまえば、試合が見易い席は値段が高く、逆にちょっと見づらい場所は低く設定してあります。
プロサッカーの試合で一番安いのは、ゴール裏の区画です。大抵の場合はこのコーナーは自由席（区画の中で空いている場所に自由に座ることができる）もしくは立見で、サポーター団が陣取っています。そのため、ここで観戦する場合は体を動かしたり声を出したりしてチームを応援する覚悟が必要となります。更に言うならば、ゴール裏は目の前のゴール周辺で起こっている攻防はよく見えますが、反面逆のゴールは遠くなり、反対側で起こっていることはほとんど見えません。熱心に応援しているチームがある方が好む場所ですが、初めて試合を観戦されるような方には正直お勧めできません。
初めての方には、メインスタンドかバックスタンドをお勧めします。フィールドの側面部の座席で、ピッチが俯瞰で見えるのでゴール裏よりは試合が見易く、指定席（チケットを買った段階で具体的な座席が割り当てられる）も多いので友達数人と一緒に見に行くのであればこっちの方が席は確保しやすいでしょう。
お値段はチームごとに上下しますが、J1だとゴール裏で大体2000円ほど、メイン及びバックの一番見易い場所は5000円以上と言うのが大体の相場です。大抵一番値段が高いのはピッチの中央部周辺ですね。メイン・バックでもピッチの左右側に遠ざかれば値段は安くなっていきます。また、25000人ほどが入る規模のスタジアムであれば、上の方の席はピッチから遠ざかり試合が見づらくなるので、その分料金も安くなります。メイン・バックで一番安い席は、大体は2500円ほどで買えるでしょう。試合の見易さ、そしてお値段を鑑みて、一番バランスのいい席を選ばれるのがいいかと思います。ちなみに、メインスタンドのアウェー応援席の近くの一角にはアウェーサポーターも多く座っていますので、ひいきのチームのアウェーゲームを見に行くことを検討されている方はこの点もご考慮してみてもいいかもしれません。
現在は、Jリーグには3つのランクがあり、日本プロサッカー界最高峰のレベルにあるのがJ1リーグ、その下にJ2、J3リーグがあります。さすがにJ3の試合となるとJ1よりは安く、ゴール裏で1500円ほど、一番高い席でも3000円ほどで試合が見れます。
J2のチケットの値段はチームの事情に左右され、20000人規模のスタジアムを本拠地にしているようなところはその運営費を賄うためにチケット料金がJ1のチームと同じ水準に保たれていることが多いです。逆に、あまりチームやスタジアムの規模が大きくないと、J3に似た料金設定になります。
スタジアムに行くまでの道程も、チーム事情によって左右されます。公共交通機関の近くにある場所であればいいのですが、そうでないところも当然あります。ある程度車社会になっているような場所であれば駐車場もしっかりと整備されていることが多いですが、都市部のスタジアムは必ずしもそうではありません。出掛ける前に必ずアクセスについてはご確認ください。また、試合のある日に臨時バスを増員してくれるチームも多いので、見に行くチームのホームページをご確認ください。
チケットの入手方法に関しても、大体はチケットぴあや各種コンビニのチケット販売サービスを通じてやることになるのですが、これも具体的にはJリーグや見に行くチームのホームページを見ていただいた方がいいです。
Jリーグの場合、野球と違ってアウェーのグッズを着たお客さんがホーム応援席に近い場所に座ることを禁止しているスタジアムが多いので、こちらもご注意ください。
プロサッカーの試合は雨天でも基本的には決行されるので、前売券を買うことが難しいところがあります。座席の上に屋根がある競技場などほんの一握りですので、前売券を買った試合の当日に雨が降ったりすると、チケットを放棄する（つまり買った分の料金を損する）か、2時間雨に打たれながら観戦するというシビアな二択を強いられます。かと言って、人気のあるチームや注目の試合の場合は前売で完売されてしまい、当日券が手に入らない場合も多いから悩ましい。天気予報をこまめにチェックしながら、事前に予定を立てられるのがいいと思います。
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