Copper Box(コッパー・ボックス) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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Copper Box(コッパー・ボックス)
開場2012年
収容可能人数7000人
アクセスHackney Wick駅(London Overground)から徒歩約10分
Stratford International駅(Dockyard Light Rail[DLR]/Southeastern Rail)から
徒歩約15分
Stratford駅(London Underground Jubilee/Central Lines/London Overground/
Greater Anglia/c2c/TfL Rail)から徒歩約15分


(写真は全て、2015年3月29日、British Basketball League[ブリティッシュ・バスケットボールリーグ/BBL]のLondon Lions[ロンドン・ライオンズ]Worcester Wolves[ウスター・ウルブス]の試合から)



上:外観
下:内装

ロンドン東部ストラトフォードにある7000人収容の体育館。バスケットボールのロンドン・ライオンズだけでなく、ハンドボールのLondon GD(ロンドンGD)がホームアリーナとして使っている。

2012年ロンドン五輪のベニューとして作られ、大会用の施設が集中しているクイーンエリザベス・オリンピックパーク内にある。開場したのもロンドン五輪の時。元々はハンドボール専門のベニューになる予定で、ハンドボール・アリーナという名前になる予定だったが、さすがに予算的にそれは難しく近代五種のフェンシングやパラリンピックのゴールボールも開催することになったので、コッパー・ボックスという名前に落ち着いた。現在、オリンピック公園の施設は全て、ロンドン市内のスポーツレク用施設を管理運営するGreenwich Leisure Limited(グレニッジ・レジャー社)によって管理運営されており、会員制スポーツクラブという形で一般開放もされている。

コッパー・ボックスは、ロンドン中心部から電車で15分くらいかかる。また、広大なオリンピック公園の中にあるので最寄駅から15分近く歩く。さらには、オリンピック公園周辺は地図のある案内板が多いのだが、大きなショッピングモールがあり、それを迂回するかモールの中を突っ切るかしなければならず、土地勘がないと道がちょっとわかりにくいというのが正直なところ。ただ、最寄にHackney Wick(ハックニー・ウィック)駅、Stratford Interational(ストラトフォード・インターナショナル)駅、Stratford(ストラトフォード)駅の3つの駅があり、路線も多数乗り入れるので、交通の便は悪くないと思います。ショッピングモールで買物をしてからスポーツを見て帰る、という楽しみ方もできるし、モールがあるので食事の場所にも困らない。この周辺はもう10年も前から再開発が進んでいて、20年前ならまだしも今は治安の面でも問題はない。




内部のカラフルな座席が特徴的


さて、BBLはプロリーグだが、イギリスでバスケはマイナースポーツ。最大集客数2、3000人のアリーナでプレーしているチームはまだ恵まれていて、チームによっては1000人以下の本当に小さな体育館で試合を行っている。ライオンズも、7000人収容の本拠地であっても全部の席を空けるなどということは当然しないし、1試合平均で2000人くらいの集客数くらい。強いチームがこれぐらいの集客数であれば日本のNBLやbjリーグと大体同じくらい、さらには日本でも1試合平均1000人以下の集客数のチームも少なくないので、全体的な普及度も似ているのかもしれない。チケットのお値段は、一般で17ポンド、コートサイドの特等席の場合は22ポンド。16歳以下や学生であれば10ポンドに割り引いてくれますので、サッカーやラグビーのお値段になれていると非常に良心的に感じられる。

試合の内容としては、日本と比べてパスやドリブルの技術は低いもののゴール前での肉弾戦には見応えがあった。ただ、日本のバスケ(というよりスポーツ界全体)に共通するスピーディーな展開と運動量に慣れていると、どうしてもアクションやダイナミズムに欠ける印象を受けてしまう。アイスホッケーだけでなく、バスケもイギリスより日本の方が面白いかな、という印象を受けた。また、アリーナDJの語りも上手とはいいがたく、チアリーダー達も出てこなかった。アリーナ全体による試合進行も、日本の方が遥かに上手だと思う。ただイギリスの人達は、少なくとも日本のファンの方より(良くも悪くも)煽られやすいので、客席の雰囲気は結構よかった。ティップオフの段階ではなく試合中に観客が増え始め、しかも前半戦は負けていたのでエネルギーに欠けていたが、後半に逆転して突き放すと一気にボルテージが上がっていった。

他に娯楽が多いロンドンで、わざわざ見に行くほどのものでもないかもしれないが、チケットは比較的良心的だし、ストラトフォードのショッピングモールに来た後にちょっと足を延ばす、程度の軽い感じで楽しめる場所かもしれない。

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コッパー・ボックスの紹介(クイーンエリザベス・オリンピックパーク公式ホームページより)
ロンドン・ライオンズの公式ホームページ