Vicarage Road(ヴィカレッジ・ロード) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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Vicarage Road(ヴィカレッジ・ロード)
開場1922年
集客可能人数21577人
アクセスWatford駅(London Underground Metropolitan Line)から徒歩約15分
Watford High Street駅(London Overground)から徒歩約15分
Watford Junction駅(Caledonian Sleeper/London Midland/Southern Rail/
Virgin Trainsより徒歩20分


(写真は全て、2015年3月21日、フットボールリーグ・チャンピオンシップのWatford[ワトフォード]Ipswich Town[イプスウィッチ・タウン]の試合から)

試合の様子1


試合の様子2


ホームサポーター席その1


ホームサポーター席その2


ワトフォードFCのホームスタジアム。

ワトフォードは1881年に、ロンドン北部にある同名の都市をフランチャイズとしてできた。チーム公式の愛称はHornets(ホーネッツ/スズメバチの意)だが、サポーターの人達は普通にワトフォードと呼んでいる。他の愛称としては、ホーネッツを訛らせ短縮したOrns(オーンズ)やGolden Boys(ゴールデン・ボーイズ)などがある。

ワトフォードは元々黒いユニフォームだったそうだが、そのあと青くなり、1959年に現在の黄色を基調としたユニフォームに変わったとのこと。トップディビジョンではなく下部リーグで過ごすことが多かったこともあって、比較的最近にチームとしてのアイデンティティを確立し始めたチームという感じである。歌手のエルトン・ジョン氏がこのチームの熱狂的サポーターであることで有名で、まだ4部リーグにいた1976年にワトフォードの会長に就任。1999年にチーム史上初のプレミアリーグ昇格を勝ち取り、2003年に降格するまでプレミアリーグで戦った。

その後はチャンピオンシップから降格もしないが昇格もしないレベルのチームだったが、2010年頃から昇格争いにコンスタントに顔を出し始め、2014-15シーズンにチャンピオンシップ優勝を果たし、プレミアリーグに昇格。2015-16シーズンからずっと残留している。

ヴィカレッジ・ロードは1922年に開場したスタジアムで、ファンからの愛称はVic(ヴィック)。一時期、Wealdstone(ウィールドストン)というチームがここを間借りしていた時期があり、また1997年から2012年までの間にはラグビーの強豪Saracens(サラセンズ)が本拠地としていたので、ラグビーファンの間でも結構有名である。

ワトフォードが再びプレミアリーグに参戦したことから、2016年からスタンドが暫時拡張されており、現在は21577人収容可能だが今後増えていくと考えられる。ザ・バレー同様、スタジアムの屋根を支える柱が客席のど真ん中に立っているようなことがなく、スタンドの観戦環境は良好。ただ、通路などに座席番号などの案内が全くないので、自分の座席がどこにあるのかがわかりにくかった。まあ、スタジアムのスタッフに聞けば教えてくれたので、それほど困らなかったが。

ワトフォードは行政区分としてはハートフォードシャー州にあってグレーター・ロンドンの管轄外だが、ロンドンのEuston(ユーストン)駅からロンドン地下鉄Metropolitan Line(メトロポリタン)線やオーバーグラウンド、更には路上線のLondon Midlands(ロンドン・ミッドランズ)線でつながっている。シェパーズ・ブッシュなどからSouthern(サザン)線でも来れ、到着までに40分ほどかかるが交通の便自体は悪くなかった。ワトフォードには主要駅が3つあるが、スタジアムから一番遠いWatford Junction(ワトフォード・ジャンクション)駅からでも歩いて20分ほど。そのほかのWatford(ワトフォード)駅とWatford High Street(ワトフォード・ハイストリート)駅だと、15分くらいである。

スタジアムの近くには商店が立ち並ぶメインストリートもあり、食事場所には困らない。試合の時はスタジアムの周辺に出店が出るし、スタジアムの中にも売店はあります。ヴィカレッジ・ロードでは、プログラムが3ポンドで、売店の食べ物も3.50ポンドも出せば結構なものが食べられたので、他のスタジアムよりも会場内の売店の値段が安い気がした。




上:アウェーサポーター席入口
下:アウェーサポーター席

さて、この試合は、10試合を残してワトフォードが首位、イプスウィッチが7位という状況で迎えた一戦だった。アウェーからもバス10台近くの遠征サポーター団が来ていて、大事な試合だったこともありとにかく心地良い殺気が漂っていた(笑)。しかも、試合はロスタイムにイプスウィッチが決勝点を決めて勝利。2部リーグであっても終盤戦の上位対決は緊張感が全然違う。イギリスを訪れた際、滞在先にプレミアリーグのチームがなくても、チャンピオンシップの上位8位ぐらいのチームが近場にあれば十分楽しい試合が見に行けると思う。プレミアリーグよりもチケットの値段は安めだし、穴場と言えるかもしれない。もっとも、ワトフォードは現在プレミアリーグにいるので、当時とはかなり雰囲気が違うと思われるが。

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