受講者の方から、こんな体験をした、とメールがあった。
大まかに覚えているので正確ではないかもしれないが、大体こういった事だった。
名古屋の地下鉄に乗った時の話。
ある日、Aさんは(AさんとかBさんとか出ているが適当につけてるだけで特定人物を指す記号ではない事を断っておく)、地下鉄の電車を降りて改札へ向かおうとしていた。
名古屋の地下鉄はラッシュもあって人通りが多い。
すると怒鳴り声が聞こえた。
声のする方を見るAさん。
そこには大学生風の若い青年と、30代くらいの男が立っていた。青年は壁に押しやられ、30代の男は怒鳴りながら威嚇している。
普通の状況ではないと察したAさんは、青年と男に近寄って「どうしたんですか?」と聞いた。
男は「うるせえんだよ!」と威嚇してくる。
青年は酷く恐れ憔悴し切った感じで、「私は耳が聞こえにくい難聴なんです。それからこの人が言いたいこともはっきり分かりません。勝手に絡まれましたんです」と言った。
どうも男性は話し口から難聴を患っているようで、男の執拗な「脅迫」に困り果てているようだった。
Aさんは「駅員さん呼びますから」と男に促すと、男は手=中指・薬指・小指欠損を見せながら「俺を誰だかわかっているのか!」と怒り出す始末。
冷静なAさんは「分かりました」そう言って駅員を呼びに行った。
やがて男女の一見頼りなさそうな駅員を呼んでくると「トラブルです。どうにかしてください」と言った。
困り果てる駅員たち。
こういった場合のシュミレートを一切していないか、役に立たないマニュアルを使っているのだろう。駅員は大したことが出来ないまま、結局、Aさんが率先して止めに入ることになった。
Aさん曰く、SSRセルフディフェンスでやっている通り、まず相手が何かを持っていないかが気になったという。
ナイフや鈍器などの凶器である。
そういった場合の対処策として護身具は携帯している。
しかしながら、AさんはSSRセルフディフェンスにて次の手順をシュミレーション済みである。
前回、ブログで書いた通り、大まかに以下。
1.事前察知、事前回避
2.バーバル(会話誘導及び警告)
3.柔法
4.打撃
5.護身具及び身の回りの物使用
6.武器術
よって護身術(自身や家族・知人の身を守る)としては他人(赤の他人)のトラブルに介入するのはご法度であり、スルーするのが常道である。私もそう教授しているし勧めている。
だが、時に人間の意志とは分からないものである。今回のように「助けなきゃ」という気持ちになることもあるかもしれない。
私自身は実はこういった後者であり、何度も他人の喧嘩を止めたことがある。赤の他人である。私の行動を反面教師として、受講者の方には言っているが、そうならない場合もある。
よって、Aさんは、上記の2を実践した。
これらは講習にて実践しているので、Aさんも慣れたものである。通常であれば心拍が上がり、交感神経バリバリの状態になり、逆に思ったように動けないのであるが(危険な状態になると交感神経がマックスの状態になり、体は自身の身を守ろうとする行動する、とは言われているが実際は「実戦では仇になる」だけである)、Aさんは冷静な対処ができていた。
いつでも柔法や打撃の準備があり、最悪の場合も想定して護身具の準備もしていた。
その上でバーバルを正確に実践していた。
男「お前な~!」
Aさん「いいですか、これ以上問題を起こすと良くない方向へ行くだけですよ。駅員さんも来ていますし、警察へ即通報する事だって出来るんです」
男「お、お前」
青年「・・・・・・」
Aさん「じゃあ、もうこの人は関係ないんで駅員さんいいですか?」
駅員「は、はい。そうですよ、警察呼びますよ~」Aさんに全面的に頼っているかのような姿勢の駅員さん。
男「・・・・・・」落ち着かない様子。
即座に青年をその場から誘導して駅から出してしまったAさん。
その後、男は駅員と話を続けていたようだった。
どうも、よく聞いたところ、青年に何の身に覚えもなく、男は勝手にいいがかりをつけ、脅迫していただけだった。そう、恐らく異常者だったんだろう。
Aさんからお礼があった。
「やっぱり昔だったら冷静な判断が出来なかったと思います。でも、今回はSSRセルフディフェンスをやっていたお蔭で冷静になることができた。先生のおかげです。
シュミレーションってやっぱり大事なんですね。事細かに教えてく入れるところなんてSSRだけですよ。
通常の道場だったら、闘うシーンから始まってしまう。でも、SSRは違う。例えば今回のシーンのように、電車を降りるところからシュミレートしてくれる。やっぱり実戦で役に立ちますね!」
とにもかくにも良かった良かった。何よりも身の安全が一番である。
真の護身術とは、事前警戒、事前察知、事前回避だ。
よって、他人の身の危険など案ずる必要はない。冷酷であればいい。
だが、人間として、しなければいけない時がある。これは事実である。もしかすると青年はあの後、酷く殴られたり刺されて重傷、もしくは死亡していたかもしれない。世の中何があるか分からない。
そう思えば、Aさんのやった事は人道的にも正しいと言えるのではないか。
私は殺人マシーンを作り上げようとしているのではない。
その前に正しい人間作りを行っているのだから。
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