幸せと不幸せ <快と不快> | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

今朝の4時
私はとても不幸でした・・・。

その2時間後の今、
私はとても幸せです♪


不思議ですね。
この2時間
環境も現実も一切何も変わっていません。

それなのに
今とても幸せで満たされた気持ちで
やる気と元気がみなぎり柔らかい笑顔でいられます。

幸福感とは何だろう?

犬の散歩をしながらずっと考えました。

私の場合。
幸福感を生むもの・・・それは自分の体感覚での「快」です。
感情は、喜怒哀楽の「喜」「楽」です。

今朝4時に不幸だったのは、
犬がくんくん言いだして、私が目が覚めたら
散歩を待てずに煩く吠えだしたからです。

私の耳にはどんなに犬が好きでも
けたたましく吠える声は騒音です。

耳障りな騒音は、私をとてつもなく不幸にします。

ドキドキして脈が速くなり頭が重く感じられ
不快感が身体に一気に拡がっていくにしたがい、
強い不快感は「哀」ではなく「怒」を感じます。

そして思考は、意味付けを探します。

『私は理不尽に何故怒っているのだろう』
『毎朝毎朝、きちんと1時間以上日の出とともに犬を散歩させている。』
『今日もちゃんと行くのに、何故吠えなければいけないのだろう。』
『なぜ私を信じて待っていられないだろう』

意味を探しながら
とても悲しい感情がわき
次は比較を始めました。

『猫は、こうじゃない・・・。私を困らせたりしない』
『何故手のかからない猫が行方不明で、手がかかる犬が残っているんだろう』

全く違う生態系の動物を人間の勝手な都合で
理不尽に比較して
可愛がっていた猫がいない現実や
辛さが私を包み涙が滲みました。

その瞬間、気を取り戻し、冷静になり

『そうだ 私は犬の飼い主で散歩は私の義務だ』と気が付き
散歩にでかけました。

朝の4時の住宅街は
静かでとても美しいです。
今朝は霧に包まれていて幻想的でした。

肺に朝の空気を吸い込むと
さらさらとさっきまでの不快感は流れて消えていきました。
人気のない朝の遊歩道はとても柔らかくあたたかい土が心地よく
たくさんの鳥が大喜びで朝の歌を歌っていて
太陽がどんどん明るくなると、穏やかで満たされた感覚を味わいます。

思考は冷静でどんどん拡がり前向きになった瞬間
昨日起きたことや他の人のことも
私がそこから何を学ぶかだと考えながら
脈はゆっくりして寒さは感じず新緑の森を歩くことに
没頭して、この時間を味わえるのは犬のおかげだと考えていました。

ありがとうムサシ。
心から犬に感謝し自分の感情を恥じました・・・。

犬が良い犬になたわけではありません。
猫が見つかったわけでもありません。

全ては私の心次第。

現実は、同じなのに、
そこにいる私は全く違う。

体感覚が良いと、良い感情が生まれるのか
未来にわくわくしてやる気が満ち溢れ
今の全てを楽しめて、2時間前の自分の不幸っぷりも

過去を客観的に眺め、自分の滑稽さを明るく笑えるのです。

あぁ・・・人はなんと愚かなのだろうと思いますが
惨めな気持ちも自虐的な気持ちも起きず
全てを許せる気持ちになり

全ては風景のように感じられ
全ては一瞬で水にとけていくような感覚がして

ただ、頭の中の幻だと気が付きます。

万華鏡


幸せか不幸せかは、体感覚の快か不快
ただそれだけなのかもしれません。

なんだか、単純すぎますが
今朝再確認した私分析のメモでした。

今日も素敵な一日になりますね!
どんなことが起きるだろう♪