若田さんと聖徳太子 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

お帰りなさい、若田さん。
無事に帰還されて良かったですね。

若田さんを同じ日本人として誇りに感じる方が
多いのではないでしょうか。

日本人が大事にしている「和」をテーマにして
チームマネジネントをしたいとおしゃっていたことが
同じ日本人としてしみじみと嬉しく感じました。

実際には
外国人CREW達とどう関わったのかを早く伺いたいですね。

若田さんは同じ会社の社員でした。

部署が違うので面識はありませんが、新聞発表があったとき
社員皆が驚き、自分が宇宙飛行士になるわけじゃないのに
とても誇らしく感じたのを今でも思い出します。

よく考えたら同じ会社だけのことなのに・・・。

会社と自分を自己同一化するのは日本人は特に強いかもしれません。
会社への帰属意識が、「和」の根源にはある気がします。

一に曰く、和(やわらぎ)を以て貴しと為し・・・
これは聖徳太子の十七条憲法の最初に出てくる文章です。
以下はこの後に続く文章の現代訳です。

「一にいう。和をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさい。
人はグループをつくりたがり、悟りきった人格者は少ない。
それだから、君主や父親のいうことにしたがわなかったり、近隣の人たちともうまくいかない。しかし上の者も下の者も協調・親睦(しんぼく)の気持ちをもって論議するなら、おのずからものごとの道理にかない、どんなことも成就(じょうじゅ)するものだ。」

十七条憲法は206年に制定されたので
今から1800年後の今も、
人間は和を大事にせず
喧嘩ばっかりして、派閥を作ったり、目先のことに振り回され
本質を理解していないかも。

なんだか、進歩していませんね、人間。
聖徳太子に笑われそうです(涙)。

若田さんのように
意識しないと和は作れません。

がんばろーっと!