夫との久しぶりの旅行。

今回は義妹(つまりは夫の妹)の息子=甥の結婚式だった。

ということで、費用はぜ~~んぶ夫持ち。

私の親戚関係の時は私持ちだったから・・・

飛行機やホテルの手配はもちろん私がしたけれど。

私が和装だったので、荷物が結構たくさんあったことと、
夫の式用のスーツも一緒に持って行くということで、
一つにまとめて、一泊でも大きめのスーツケースにした。

持ち運びは・・もちろん夫がしてくれるということで、
私は楽ちんなお供旅行だ。

夫婦で出かけるときは
共同会計ということで私が支払い担当になる。
が、今回はほとんどすべて・・夫が担当。
会計をしてくれるというのは気楽なものだ。
お土産も私は選んで渡すだけでいい。

夫に妻が従う姿が、少しばかりの珍旅行風景になった。

なにしろ、夫はこうと思えば直行。
私の考えなど聞くこともなく、まっしぐら。

大きなスーツケースは基本的に階段持ち運びには向かない。
普段、スーツケースを使った旅行をしない夫は
その使い方を熟知していない。

エスカレータに乗る時も、
よっこらしょと持ち上げて乗り、
持ち上げて降ろす。

少しコツを知れば、ほとんど持ち上げ無くていいのに。
教えようかと思ったけれど・・・
指示されるのはお嫌いらしいから、
まあ、いいか!!!

階段もものともせずに持って降りたり昇ったり。

非力な私なら余程のことが無い限り、
エスカレータかエレベータを探す。

最初、それを言うと、
俺が持つから構わんと・・・
長~~い地下鉄の階段を一気に降りていく。

もう、私は逆らわずにお好きなようにとついて行った。

結果・・・ものすご~~く疲れたと!!

そりゃあ、当たり前。
大きなスーツケースとあれだけ持ち上げたのだから。
で、帰りは宅配便で送るという・・
夫にしては珍しい判断。
でも、結果は大正解。
スカイツリーと浅草を身軽に堪能できた。


東京は夫よりも私の方が少し詳しい。
方向音痴の私も、
乗換案内を使って、目的地に行くことができる。

夫は、地図を欲しがったが、
地図を見ても自分の立ち位置がはっきりとわからないと
どちらに向いていくかを判断することが難しい。
私と違って一度行ったところを忘れない夫ではあるが、
最初に行ったところは・・・・・
方向音痴の私は、聞くのが一番と思っている。
聞くと、結構きちんとした情報を少し詳し目に教えてくれることもある。
たとえば、こちらの方が便利ですよ~~とか。

それでも、目的地を見定めると
まっすぐにそこに向かって進む姿は変わっていない。
観光地では、あちこちとよそ見をしながら歩く私とは・・・
当然のことながら距離がどんどん離れていく。
時々、ついてきてるかどうかを見ながら行ってね!
と、注意を促しているが・・持っている習性は変らない。
すぐに、遠く離れてしまう。
夫は私がついてきていると信じて疑っていない。
私はまあいいかと思うことにしている。
でも、途中で買い物をしたくなっても、
待ってと告げることもできない程、遠く離れていることが多いのだ。

これから、夫との旅行はこんな感じでいくのだろうな。

あ~あ!!と少しため息。

「少しは私の言うことを聞いてよね~」

「聞いとるがな~老いては妻に従え!!」

「そうかなあ・・・・・」

でも、帰りは夫の強引な意思に逆らって正解だと思う・

浅草から羽田までは一本で行けるはずが、
京急線で踏切事故があって、電車が遅れているという。
夫はとにかく泉岳寺まで行けばいいというのを、
大門で降りて浜松町からモノレールで行く事にした。

だって、泉岳寺から向こうで事故がおこっているのに・・・
その手前まで行ってどうする!!!

無事にスムーズに羽田到着。

夫と私はこんな関係。

そうそう、もう一つ。

築地でアイスコーヒーを飲んで休憩。

夫はお金をだして会計をしようとしている。
ちょっと待って・・・・
私、コーヒーまだ半分も飲んでないんだけど。
私が飲み終わるまで待ってもらえない?
少しは、私の事を見てね!!