バブルを知らない世代のキャリア観
こんにちは。
社会保険労務士の天野です。
最近、若年層に対するキャリアの研究会や勉強会に参加する機会が多いので、
いくつか感じたことを発信していきます。今回は、その1回目。
若年層といっても何歳までを指すのかが難しいですね。
ここでは35歳くらいまで、としておきます。
バブルを知らない世代
最近の若者は、・・・がない。
「・・・・」には、何を入れますか?
夢がない、向上心がない、覇気がない、協調性がない、常識がない、などなど。
様々な言葉が入るのではないでしょうか。
私は、「未来に対する希望」を入れました。
大学生や入社3年以内の社会人と話していて感じることです。
将来に対して、大きな希望を持っている人が非常に少ない。
特に、個人の希望ではなく、社会全般に対する希望。
この傾向について、私は「バブルを知らない世代」の特徴だと感じています。
右肩上がりという状況で働いたことがない
来年は、もっと良くなるという雰囲気を体験したことがない
映像や話しではバブルのことを聞くけれども、肌で感じたことがないのです。
耳にすること、肌で感じることは、失われた○○年という言葉と絶望的な雰囲気
40代以上の方と話していて、決定的に違いを感じるのが、
バブル経験の有無なのです。
労務管理をする上でのポイント
企業の年齢層は、業種によって大きく異なりますが、多くの企業では、
管理職はバブルを知っている世代、部下はバブルを知らない世代という構造では
ないでしょうか。
上述のとおり、根本的に社会に対する見方が違うということを認識して欲しいです。
「何で、そんな考え方をするのか」
若者の考えに賛成できない、受け入れられない、という方も多いと思います。
ただ、そのような考え方が生じる背景を理解することが、労務管理の上でポイントになります。
時代背景の違いを理解できれば、無駄にイライラすることもなくなります。
会社として、個人としての「未来への希望」を示すこともできます。
褒めること、存在を認めてあげること
若者の労務管理では、このようなことが重要だといわれています。
確かに大事なことだと思いますが、なぜ、これらのことが大事なのか。
その背景を知ると、効果がより一層、高まるはずです。