最低賃金の引き上げに向けてすべきこと | 大阪府高槻の社労士 天野勉|天野社会保険労務士事務所

最低賃金の引き上げに向けてすべきこと

こんにちは。

社会保険労務士の天野です。


しばらく記事のアップを怠ってしまいましたが、お読みいただく方にとって有益な記事を

今後もアップしていきたいと思いますので、引き続き、宜しくお願いします。


さて、今回は最低賃金引き上げ時代の労務管理について。



最低賃金の動向について


先日、大阪労働局のホームページに最低賃金についての記事がアップされました。


この資料を見ると、ここ数年、生活保護との調整を取るため、急激に最低賃金を

あげていることがよく分かります。


また最近は、「物価が上がるのはいいが、賃金が上がらなければ負担増!」という

アベノミクス批判も多く聞かれるので、最低賃金をあげざるを得ない状況は

今後も続くと思われます。


毎年秋に最低賃金は改定されますが、この秋、2桁アップする都道府県も

少なくないと予想されます。



大阪の時給800円、東京の時給850円は通用しなくなる


大阪でハローワークや求人広告を見ると、時給800円というものが結構あります。

残業代の計算もしやすく、キレもいいので、800円設定をしている会社は

少なくないのではないでしょうか。


しかし、時給800円はこの秋以降、大阪では通用しなくなるでしょう。

現在の最低賃金が800円で、アップすることはほぼ間違いないからです。


また、東京は現在、850円と計算しやすい額だったのですが、これも秋以降は

駄目になります。



最低賃金の改定は待ったなしです。

幾らになるか分かってから、適用されるまではさほど時間に余裕がない。


しかも、行政機関だけでなく、駅などにも最低賃金が貼りだされ、

多くの労働者が目にします。


知らなかったでは済まされない状況が、もうすぐに迫っていると言えます。



最低賃金引き上げ前に何ができるか


今年、最低賃金が上がった分だけ賃上げしても来年、同じことで苦しみます。

どうせ賃上げが必要なのであれば、評価制度や人材活用の仕組みを

見直しませんか?


パート、アルバイトであっても評価と賃金を連動させる仕組みは、

難しいものではありません。

マクドナルドが、評価項目を細かくし、小刻みに賃金アップしていくことは

有名だと思います。



業種が違えば、同じようには出来ませんが、業務を洗い出し、求める能力や成果を

明確にしていくことで、自社の評価制度と人材活用の仕組みは作れるはずです。



業務の洗い出しは、効率化にも繋がります。

意外と無駄が多かったり、改善ポイントが明確になったりするからです。



「安い単価の労働者」という考え方が、通用しなくなるのは遠い未来では

ありません。

より有効にパートやアルバイトが働き、成果を上げることができる仕組みを

運用するようにしてください。



また、詳しいことを知りたい方は、当事務所までお問い合わせください。

当事務所のホームページ の「お問い合わせ」をご利用ください)



大阪労働局の資料はこちら。

http://osaka-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/osaka-roudoukyoku/H25/topics/H25.6/250627-01.pdf



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