セフィアX-TUNEメタルスッテ B606ML-S
まず最初に皆さんに感謝とお詫びをさせて下さい。
昨年メタルスッテのX-TUNEを発売するにあたって、実は非常に大きな葛藤がありました。
今度発売するX-TUNEは性能はずば抜けている。だけど、値段がCI4+よりもかなり高い。
現時点(2016年シーズン前)でどれだけの人がこのX-TUNEの良さを分かってくれて、実際に手に取ってくれて、そして現場で使ってくれるのか?
正直なところ、使う人が少なくてもその人たちがX-TUNEの良さを分かってくれればいいかなと思っていました。
開発チームとも相談に相談を重ねたうえでの発売でした。
シマノがイカに本気になっているところを見せたい、どこにも真似できない強くて軽くて恐ろしいバランスの唯一無二のロッドを作りたい。
使った人が本気で喜べるロッド。
それこそがX-TUNEなんだと。
果たしてその思いは驚くほど急激なスピードで伝わりました。
発表当初、予想していた通り注文を頂いたのはさほどではなかったと聞きます。
お店の方の評価はおしなべて同じでした。
「いいロッドだけど高いよね。」
「イカ釣りでそんな高いの使うかね?」
「まだそんな高いロッド使う人はいないよ~」
まさにその通り。僕もそう思っていました。
それでも作りたかったのがX-TUNEなので。
それが、ひとたび発売になるとX-TUNEの噂は瞬時に広まりました。
釣り雑誌で取り上げられたわけでもなく、誇大宣伝したわけでもありません。
ただ、純粋に使ってくれたアングラー一人一人の実感が全てでした。
で、シーズン頭に欠品の嵐になってしまいました。
購入できなかった方が沢山いたと聞いて本当に申し訳なかったです。ごめんなさい。
もう、どこで売れているかわからないくらい全国のお店から注文が入っていたと聞いていうれしくなった半面本当に申し訳なく思いました。
また、遊漁船の船長さんの中には自分で購入してそれをレンタルにするなどという言葉では感謝しきれない使い方までしてくれたりと、いろんな意味で感謝感謝の一年となりました。
やはりいいものはいい。
アングラーの目をごまかさずにしっかりと作り込めば必ずそれを見てくれます。
ネット、ネットと言いますが、発信される情報一つ一つは個々のアングラーの実感からです。
改めて皆さんが喜べるモノ作りをしていきたいと思います。
と、かなり長くなりましたが、やっと新製品情報です。
セフィアX-TUNEメタルスッテ B606ML-S
待望のと言うか、やっぱりと言うか、そりゃあ出ますよね(笑)
昨年も現場でかなり言われました。
ML出してくれ〜って(笑)
実は昨年ほぼ完成していたのですが、どうしても詰めたい所があって1年延ばしてもらいました。
もし、一緒に出していたらロッドがさらに足りな過ぎて今以上にご迷惑をお掛けしていたと思います。
正直ちょっとゾッとしてます(;^_^A
実はMとMLの違いと言うのは単に柔らかくしただけではありません。
曲がり方が違うというか、調子が違うというか。。
なんか「しっくり」来ないんですよね。
まあ、それでもいいんでしょうけど、僕が思うMLの良さはMを柔らかくしたものではありません。
あくまでも潮に仕掛けをしっかり乗せ、デカイカを狙って獲るロッドです。
操作性重視のビンビン系ロッドB605M-Sに対し、静かに獲物を追い詰めて仕留めるB606ML-S
手にしたアングラーが
「おっ、この2本全然違うね!」
って言ってくれるロッドに仕上がっています。
テストでは太刀魚も釣ります(笑)
もちろん強度はバッチリ。
こんなに軽くても指5本サイズをそのまま抜き上げます。
何度も言いますが、X-TUNEの凄さは軽いことではありません。
軽くて「強い」事です。
使用するスッテの重さはB605M-Sとほぼ一緒です。
軽いスッテをメインで使われるアングラーにもお勧めです。
下位機種のCI4+、SSのMLとほぼ同じテイストですが、おそらく実際に現場で使ったら全く違うロッドに仕上がっていると感じると思います。
それはB605M-Sで実証済みですね。
フィッシングショーではリール装着して展示しますので、ぜひ曲げてみて下さいね。
もちろん17バルケッタを装着できますよ。