やはり円高になりましたね | ファイナンシャルプランナーのお役に立つブログ

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 やはり円高になりましたね。日本のゴールデンウィーク中は円高になりやすいと言われています。日本の輸出企業がお休みで、円を売ってドルを買う動きが弱まるからですが、やはり日本がお休みの時に海外の経済指標に悪いものが出て、円が買われるという展開です。アメリカで発表された個人消費やシカゴPMIが、予想を下回り、カナダの2月GDPも予想外のマイナスで、利上げ観測が後退したとの観測から、全体的に円が買われたました。

 6日はフランス大統領の決選投票です。あるヨーロッパの取材を続けていたジャーナリストの話では、オランド社会党候補は、今はユーロ全体のギリシャへの支援体制に否定的ですが、当選後は、ドイツと歩調を合わせるのではと言っていました。ギリシャの総選挙においても、緊縮反対体制となっても、支援失くして再建はありえないので、どこかで落としどころを見つけるだろうし、そもそもギリシャ離脱はどうでもいいと、EU全体は思ているのではとの意見もあります。どちらも市場への影響は、一時ユーロは下げても、いずれ何もなかったかのようになるのではとの見解でした。なるほどね。

 もし私が投機筋のファンドマネージャーだったら、日本市場がお休みの時に、世界的なネガティブキャンペーンを打ち上げて、安心して円買いに動くと思いますね。日本の機関投資家も、こんな長期連休のときはポジションは持ちづらく、買いという行動はとりづらいものです。機関投資家の性ですね。それは仕方がないことです。果敢にドル買いで攻める個人投資家もお休みです。

 野田総理がアメリカを訪問しました。共同声明では、「アジア太平洋地域の安全保障の確認、アジア太平洋地域の貿易・投資に関する高い水準のルール構築、TPP協議継続、原子力エネルギーの安全・安心な利用」が挙げられています。水面下では何を話し合われていたのでしょうか。日本の原子力再稼働は話し合われているのは何となくわかりますね。消費税率引上げも約束してきたのでしょうか。TPP参加への下準備も考えられます。石原都知事から要請があった、東京都による尖閣諸島購入の話も出たのでしょうか。中国への対応もなにかあったのでしょうか。安全保障がテーマと報じられていますが、本当にそうでしょうかね。

 今週はとにかく、キャッシュのウェイトを上げて、長期休暇に入る人はポジションは軽め、先物よりも現物にシフト、レバレッジは抑え目にしたほうがいいですね。