この七日から
私の気持ちは入れ替わるような気がいたします。
私の名前は、
古今集にある光孝天皇の
春菜をつむ歌からいただきました。
君がため 春の野にいで わかなつむ
わが衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇 古今集)
雪の中、わかなを摘んだのは
大切な方に喜んでもらうため
この歌に込められたものは
私が野菜ソムリエとして
貫くものでもあります。
今日は七草粥。
七草のひとつにセリがあります。
この時期は
「芹乃栄(セリ、すなわち栄う)」と言い
昔からセリが芽生える頃と言われているのです。
今は一年中
いろいろな野菜が手に入りますよね。
でも昔は
冬と言ったら保存のものが中心でした。
ですから
この新鮮な菜の少ない時期に
青々と生えるセリは
人の目に輝いて見えたことでしょう。
そんな貴重なセリを見つけたら
大切な人のために
摘んで差し上げたい
と思うのではないでしょうか…。
雪が降ろうとも。
青森に行ったときに
セリの畑を見せていただきました。
畑と言っても水の中
ですから水田ですね。
以前ブログに書いた
セリの根を見たかったのです。
寒い中、腰まで水につかり収穫します。
収穫したセリは
根を綺麗に洗われます。。。
部屋の中は暖かですが、洗う水は冷たい。
洗われた後、箱に詰められ、
冷たいまま、多くの人の手を借りて旅をして
あなたの元へと届きます。
今日は、
大切な方と、あるいは大切な方のために
七草を召し上がってくださいね。
あなたの健康は、
その人のためにもなることでしょう。
お忙しい方は、今夜にでも
あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの
夜の暇に 摘める芹子これ (葛城王 万葉集)
昼間はいろいろと忙しいけれど
夜の時間のあるときに
セリの新芽をつんでおきましょう
ね?
万葉集のころから
昼はいろいろと忙しかったみたい
人のいとなみ
人のきもち
今も昔もそんなに変わっていません。
本年も、あなたが健康でありますように
おねがい
今日もお読みいただき、
ありがとうございます
健康で素敵な一年を
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野菜ソムリエ 霜村春菜