史学の研究室に

勤務していたときに


室町以降

中国では隋以降の料理の本

を紐解いていました。

今に残るものもあれば

そうでないものもあります。


このような文献には

「○○を入れる」という

解説は載っていても


「味そのものの表現」の

記載は少なく


一度途絶えた味を再現することは

非常に難しいのだと

痛感したことがあります。



人の手技もそうですが…


無形のもの、

ちょっとした「さじ加減」

また食べて消えるものを残すのは

非常に大変なことです。



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-愛読書

仕事の合間によく見るこの4冊


古いものも新しいものもありますが…。


私の原点となるもの。


たまに国会図書館に行って

マイクロチップ(←いまだに!)を

オーダーして感傷に浸ります。


特にお気に入りは

明治政府が導入した野菜や果樹の記録


舶来穀菜要覧

舶来果樹要覧


(この本は野菜ソムリエのマイスタークラスのテキストに

少しふれられているのですが、覚えていますか?)


ここからたくさんの種苗と

その技術が広まったのです。


でも、間違っていたりするので

ツッコミを入れながら読んでます音譜



今は江戸時代の料理書

甘藷百珍(いもひゃくちん)を読んでいます。


なかなか面白い料理が載っています。


ひとつ春菜流にレシピにおこしますと



メモ蒲焼芋(野菜ソムリエ 霜村春菜 訳)

1、生芋をおろし、1センチ程の厚さにして

蒸しあげる


2、すぐに浅草海苔を並べしばらく置き

海苔が張り付いたら好みの大きさに切る


3、鍋にごま油を引いて、山椒醤油でつけ焼きにする



なるほど…

蒲焼みたいのができそう。

お酒のおつまみになりそうですアップ


本と言えば…

科学の分野に進んだ弟とは

本のあり方について意見がまっぷたつ。


物理を教えながら、惑星科学の研究をしている彼は

新しい研究書に価値を置き、


私は「また聞き」ではなく

原書に当たることが重要なので


一番最初の資料に価値を置きます。



多くの分野で新しい技術は

進んでいると言えるのですが、


すべての分野で

新しいものが「進んでいる」とは

決していえないのではないでしょうか。


自分がはっと気がついたすごいことは

多くの場合


先人がすでに気が付いていることだったりします。

そんな時、


以前の智者に敬意を払うとともに


人の一生って

何かをなすには短すぎ


などと思います。。。

(ここらへんは弟と同意見)



よくメールをくださる若くして企業家した方は

「滅んだのは時代にあっていないからだ」

とおっしゃいます。


確かにそうかも。

でも私には少し乱暴に感じます。


多くの偉人伝がそうであるように

その時の流れのよって

評価はころころと変わりますから…。


もう少し、優しい目も持って。。。



さてさて「甘藷百珍」

どのお芋料理を作ろうかなドキドキ



お味が絶品って書いてある

「ふはふは芋」って

面白そう~アップ



こんな不思議な名前をみちゃうと


昔のお料理も、

気になってくるでしょ?




   ベルおねがいベル


 今日もお読みいただき、

 ありがとうございますドキドキ

 

 江戸時代の芋料理つくり

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