牛嶋神社から
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          社 名■三囲神社(みめぐりじんじゃ)
          鎮座地■東京都墨田区向島2-5-17
          祭 神■倉稲魂命=宇迦御魂之命(うがのみたまのみこと)
          社 格■旧村社
          参拝日■2013年5月26日
          特 記■京都の豪商三井氏が江戸進出の際に
              守護神として崇め、三越の本支店に分霊を奉祀した
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牛嶋神社から割と近くにある神社。
参道に延享二乙丑年(1745年)の狛犬(石工・和泉屋太郎)が鎮座していますが、その奥にももう一体見られます。
ここの狛犬は由緒正しいものですが、狛狐の方が気になってしまいました。

春の夜のゆめ


シュッとしているので、これは山犬?
でもどうやら、神社の由来を考えると、狛狐のようです。
どちらも宝珠を頭に載せています。
先ほど参拝した牛嶋神社でも見かけたし、この辺りでは宝珠乗せスタイルが流行っていたのでしょうか。

【阿形】
春の夜のゆめ


【吽形】
春の夜のゆめ


普通は狐というと、吊り目できりっとした顔立ちですが、顔を見ると、垂れ目でとってもユーモラス。
「よく来たね~。てへっ」という感じで、こちらも笑みがこぼれます。
ガードマンの役目はちゃんと果たせるのかしら。
入口の狛犬がきちんと仕事をしているから、彼らは愛嬌担当でいいのかもしれません。

お狐さんの方にだけ、赤いおべべが掛けられていて、かわいがられている感じ。
まあ、赤べべをつけた狛犬は、見たことがありませんが…

春の夜のゆめ


ここに三越のライオン像が奉納されている・・・のは知っていましたが、実際に見ると、やはり不思議。
でも妙に場に馴染んでいます。
ライオンは一体しかないため、狛獅子というわけではありません。もう一匹はどこに行ったのでしょう。

春の夜のゆめ


今は無き池袋三越の入り口にあったライオン像で、2009年に奉納されたということ。
たしかに、ヨーロッパの神殿の前には魔除けのライオンがおり、それが狛犬の元となったともされています。
三越も、味なことをするわ~と思ったら、神社側からのリクエストだったようです。
かつて、池袋があまりにわからず、三越のライオン像前で待ち合わせをしたことがあります。
思わぬ再会を果たせました。

春の夜のゆめ


ライオンが場に馴染んでいるわけは、この神社には狛犬のほかに、狛狐っぽい像もいるからです。
奥にはいくつもの摂社があり、お稲荷さんもありました。
そこにも狐の像がたくさん。置ききれずに、離れたところにいるお狐さんもいました。

春の夜のゆめ


ここでは、京都の蚤の社のような、石造りの三柱鳥居がありました。
「原型は京都太秦・木嶋神社にある」と境内に表示されているため、まさに同じデザインだということでしょう。

春の夜のゆめ


隅田川七福神の「恵比寿」・「大国神」が祀られていました。
そのお堂前に小柄な狛犬がいました。

春の夜のゆめ


【阿形】

表情といい、首にリボンがかかっているような感じといい、室内愛玩犬のようです。
「散歩に連れてって、ワン!」

春の夜のゆめ


【阿形バック】

春の夜のゆめ


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