ご近所さん、歌舞伎役者になる | -Spinof Design- 広告グラフィックデザイン制作、ライフデザインについてのコラム執筆など

ご近所さん、歌舞伎役者になる

実家の前の道路をはさんだところに、油そばのおいしいお店がありました。

そのおうちの男の子が歌舞伎の学校を卒業して2年目を迎え、
若手中心の舞台に立つということで
ご近所のマダムさんたち、母、妹と国立劇場に行ってきました。

稚魚の会・歌舞伎会合同公演

「寿曽我対面」(ことぶきそがのたいめん)一幕で「化粧坂の少将」 という
遊女を演じていました。
平家と源氏が対立していた頃のお話で、父を殺されたカタキを討ちにきた
兄弟ふたりと、それを取り巻く人々。
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中村春希さん (写真より実物の方が男前だよー)

豪華絢爛な衣装は20キロあり、結い上げたカツラと装飾でさえ2キロもの
重さがあるそうです。肩凝りそう…。

春希さんは小顔で首すじや体格も華奢で、所作も含めて
美少女!という感じでした。

本人を見かけてから10年以上経ちますが、10代の頃からずっと
踊りや稽古の練習を重ねたんだなあと感慨深かったです。

ご両親とご本人のお気遣いで、楽屋を見学させていただきました。
「大浴場なんてあるんだな~」ときょろきょろしながら進んでいくと、
すっかりメイクを落として浴衣姿ののぞみくんにお会いできました。

19歳でありながら礼儀正しく、私たちに感謝の言葉かけて
手みやげを渡され、さすが礼儀作法もしっかりした世界だと感じました。

握手した手のひらは大きく、舞台での小悪魔的な雰囲気との
ギャップを感じました。

こちらのブログで昨年の舞台が賞賛されていました。

「小浪の中村春希さん、亀治郎さんが子供時代に戻って出てきたのかと見間違うくらい似ていた。(中略)小柄で愛らしく、動きもなめらかで、研修所を卒業したばかりの19期生としては見事な出来である。」

私も女性らしい仕草とメイクをこころがけよう。