パリ旅行、4日目
パリ最終日。
この日は荷物をまとめて朝9時ごろにホステルをチェックアウトし、メトロに乗ってカタコンベというパリの地下にあるお墓を見学することに。
カタコンベは、かつてペストが大流行した時代に亡くなった人たちを埋葬したお墓です。
亡くなった人たちの本物の骸骨が間近で見れるという、ちょっと変わった観光スポットとして有名です。
メトロでまずは中心駅であるNord駅へ向かい、RERに乗り換えていこうと思っていたら…
RER、止まってる~
幸い、カタコンベまではメトロでも行けたので、時間はかかるけどメトロで向かうことに。
時間がかかるといっても、パリ市内なので30分以内だしね^^
あらかじめカタコンベまでのアクセスは調べてあったので、すぐに向かうことができてよかったです。
すると、ここで事件が…
Nord駅はパリの中でも一番大きい駅なので、たくさんの人が利用しています。
そのため、スリが多く発生するところでもあるのですが…
4日目だったため、私たちもメトロ乗車にも慣れており、すこし油断していたところ。
友達がスリに遭いそうになってしまいました
私たちは3人で行動していたのですが、全員肩から掛けるショルダーバッグを使っていました。
しかも、どこから見ても日本人。日本人はお金を持っているので格好の的です!
どうやら、私たちがメトロを待っている間に目を付けられ、後ろにつかれていたらしいのです。
メトロが来てドアが開いた瞬間、一緒に乗ってきたアジア系のおばさんがいたのですが、そのおばさん、どうも動きが怪しくて友達の1人が見ていたらしく。
ドアが閉まるブザーとともに、逃げるようにさっと降りて行ったというのです。
幸い、狙われた友達は鞄に違和感を感じて探られそうになったのを目撃したらしく、すぐに鞄を引っ込めたのでなにも取られずに済んだのですが。。。
気が付かなかったら、大事なものを取られていたかもしれません><
4日目で、完全に油断していた矢先に起こった事件でした。
パリは危ないといわれいたので注意していたつもりだったのですが、やはり慣れると不注意になりがちですね;
それから、細心の注意を払って行動しましたが
身をもって旅先での恐怖を実感した瞬間でした!やはりいつでも万全でいなくては。
それからメトロに揺られること約30分。目的の駅に到着し、カタコンベへ。
カタコンベの入り口は大通りの交差点の真ん中にあるのですが、入り口が分かりにくく、すこし迷ってしまいましたw
観光客の列ができていたので、発見することができましたが、見た目では全然わかりませんw
カタコンベの入り口は非常に狭いので、入場制限がかかっており、すこしずつ別れて入場します。
並んでる列の先に、注意書きの看板があったのですが、心臓の弱い方はご遠慮ください、とか書いてあって…恐怖心掻き立てられましたw
10分ぐらい列んで小屋に入って入場料を支払うと、狭ーいらせんの階段を使って地下まで潜ります。
どれくらいおりたかわからなくなるぐらいぐるぐる回って降りていくので、すこし目が回りますw
しかも先が全く見えないので、いつ道が開けるかわからないし…
ついに地下にたどり着いてびくびくしながら最初の部屋をのぞくと、そこはカタコンベの歴史が展示されていました。
フランス語だったので全然わからなかったのですがww
そこからは地下のトンネルを歩いて進んでいきます。
薄暗く、生ぬるい空気が漂う中、ずんずん進んでいきます。
しばらく進んでも、お目当ての骸骨の大群になかなか巡り会えません
ちょっと疲れたな~と思っていたその時!
ついに目の前に骸骨の大群が広がります…
ここだけで何人分の骨があったでしょうか。
骨の大群が始まると、そこからは途切れなく骨が敷き詰められた部屋が続きます。
これがペストで亡くなった人たちだと思うと、いったい何人の人が死んでいったのだろうと想像もできません。
骸骨の大群なんていうと、ちょっと怖いイメージがありますが、カタコンベの骸骨たちは
まるでアートのように模様になっていたりするので、見ていてもあまり怖くありません。
十字架の形にされているものが多かったですが、たまにハート型になっているものもありました。
こんな感じでずらーっと頭蓋骨やら脊髄やらが敷き詰められています。
大きな骨で土台を作って、模様を頭蓋骨で描く、といった感じです。
細かい骨は、一番上に積まれていました。
薄暗い中、頭蓋骨を間近で見ながら進んでいくので少し気持ち悪いですが、ちょっと神秘的でした。
はじめてここまで間近に人の骨をみたので、頭蓋骨で意外と小さいんだなーとか思ったりw
結構気軽に楽しめました(笑)
飽きるほどの骸骨を眺めた後、また螺旋の階段をあがって地上へ上がります。
またこの階段も狭くてなかなか急なので、外へ出たときはもうくたくたでした(笑)
外に出ると小さい通りにでて、目の前にはカタコンベのお土産屋さんがあります。
もちろん、そこに売っているのは骸骨グッズwwwもう骸骨は当分こりごりです…w
カタコンベから出たときはもうお昼だったので、おなかがすいてご飯を食べることに。
この3日間食費で結構お金を使ってしまったので、マックで節約することにw
お昼時のマックは混雑していましたが、フランスのマックには自動注文できる機械があったので使ってみることに。
画面にタッチしてメニューから食べたいものを選んで注文し、その注文がカウンターへ自動的に行くという仕組み。
残念ながらキャッシュはつかないのですが、カードで支払えるのでとても早いです。
私は、日本では見たことのないチキンシーザーサラダのボックスを注文し、それにジュースを付けて約7ユーロ。少々高め…
シーザードレッシングで食べたのですが、サラダのほうはまあまあおいしかったです。
友達も見たことないハンバーガーを注文したのですが、写真と違ってだいぶ小さめw写真はかなり盛ってますね(笑)
もう1人の子は紅茶を注文したのですが、空っぽのティーバッグとカップ、そして1枚のコインが渡されただけでした。
どうやらお湯はセルフサービスだったらしく、席を確保してから友達がお湯を取りに行くと、がっかりした表情で帰ってきて…
なんと、間違えてエスプレッソを入れてきてしまったのです><
もちろん、機械に書いてある文字はフランス語なのでなにがなんだかわからず、
とりあえずcafeはコーヒーだと知っていたので、残りの選択肢を選んだところ、エスプレッソが出てきてしまったとか…
あとでフランス語のすこしわかる友達が見たのですが、違うところに切り替えボタンがあることが発覚し(笑)
文字が少しでも読めていれば、だいぶ違ってくるなあと実感しましたw
いろいろハプニングはあったものの、観光はここまで。
ホステルに戻って荷物を回収し、空港へ向かうことにしました。
乗ったメトロがちょうどホステルまで歩いて行ける距離の駅まで1本でいける線だったので、ちがうルートで帰ったのですが
外に出ると大きな交差点のど真ん中で、どちらの方角を向いているのかわからなくなってしまい;
地図を広げて途方に暮れていると、一人、やさしそうなイスラム系のお母さんが話しかけてくれました。
彼女はどうやらフランス語しか話せないようなのですが、ホステルの近くの観光名所である’sacre coeur’という単語が聞こえたので、笑顔でうなずくと、こっちだよ、と連れて行ってくれるようなしぐさをしてくれました。
とりあえず、sacre coeurの近くまで行けばホステルの位置もばっちりわかるので、お母さんについていきました。
一緒に歩いている間、フランス語で一生懸命話をしてくれたのですが、もちろんわかるわけもなく…
高校時代と大学ですこしだけ私もフランス語を学んでいた時期はあったのですが、それからまったくやっていなかったので覚えているはずもなく><
頑張って記憶をたどって覚えている単語を聞いて、あとはジェスチャーで会話をするというような状態でした。
そんな状況でも、なんと不思議なことに、会話ってできるんですよね。
はっきりとした意味はくみ取れなくても、
「monsieur?(ムスュー)」といいながら指輪を付けるジェスチャーをしてくれれば、
なんとなく「旦那さんは一緒じゃないの?」と言いたいのだとわかるし、
絞り出した知識で「Je suis étudiant.」(私は学生です)といえば、
お母さんは勉強するジェスチャーをしながら「Francaise?(フランセ)」といえば、
「フランス語を勉強してるの?」と聞いているのだとわかって、「Non, Anglais!」(いいえ、英語です)と言ってみたり。
単語が思い浮かばなかったら、英語で言っていたのですがやはり語源が似ているからか、わかってくれることも多くて。
まさに、言葉の壁を越えた瞬間でした。
友達2人は、後ろから私が必死に会話しているのを見ていたのですが、
あとから聞いてみると、私は英語で彼女はフランス語で、はたから見たらおかしな光景だったようです(笑)
それでも、会話が成り立っていたのだから、コミュニケーションの力ってすごいな!と改めて思いました。
ようやく、私たちのホステルが見えてきたので、道案内をしてくれたお母さんにお礼を言い、ホステルへ荷物をとりにいくことができました。
Nord駅に向かう途中に、かわいいお菓子屋さんを見つけていたので、そこへ立ち寄って友達へのお土産を買いました。小さいマカロンのセットだったのですが、ほんとかわいい^^
お土産も買い終えたので、駅へ向かい、来たときと同じRERの特急電車に乗ろうと思ったのですが…
なんとまだRER止まってる・・・・・
Nord駅からは、空港までの特急列車が出ているのでそれにのれば早いのですが、なんらかの理由で特急が運航しておらず
仕方がないので各駅停車で空港まで向かうことに。
Nord駅から各駅の電車に揺られること約30分、ようやくシャルルドゴール空港へ到着。
ここで3時30分。
私たちの飛行機は4:30出発だったので、かなりギリギリ
走って空港に向かうも、ターミナルが違うところだったので電車を乗り継いでようやく到着してチェックインしようとおもったら・・・
なんと、チェックインが終了している…!
私たちの前に1人、アイルランド人と思われるおじさんが一人いたのですが、その人もどうやらRERが止まっているせいでチェックインに間に合わなかったらしく。
話を後ろで聞いていると、もうチェックインはどうしてもできないので、次の飛行機を取るしかないといわれ。
仕方なく一緒に、Aer Lingusのカウンターへいき、次の飛行機を取ることに。
Aer Lingusは安い航空会社なので、保証はついておらず、間に合わなかった場合は全額回収されてしまいます。
そのため、新しく航空券を買うことになってしまい、帰りの切符は2倍にもなってしまいました><
幸い、当日20:00発の航空券が取れるということだったので、一人70ユーロ支払ってその飛行機に乗ることに。
チェックインは2時間前からだったので、18:00まで空港で待つことにしました。
RERがとまってるのは知ってたけど、まさか1日中止まっていたとは…><
ギリギリで行動していた私たちもよくなかったですが、まさかのハプニングでした。
予定外の出費にお金もないので、またもマックにお世話になり(笑)
紅茶を1杯だけ買って、だらだらしながら過ごしましたw
1人旅行でこんなハプニングがあったら、ほんと大変な思いしていただろうなとおもいつつ、
出発までの4時間、なんとか暇をつぶして無事に飛行機に乗ることができました。
最初にであったおじさんとはチェックインの時に出くわして並んでいる間話をしていたのですが、ダブリンでコメディーをやっている方だったようで、なかなか面白い人でしたw
国際関係論を専攻している友達は、1人アイルランド政府で働いている人と出くわして話が盛り上がったようで、
気をよくしたおじさんから、お土産にチョコレートをもらっていました(笑)
空港でもいろいろな出会いがありましたねw
飛行機は無事に予定通り離陸。
でも、その飛行機、団体の修学旅行やら家族旅行やらで子供がたくさんのっている飛行機で…
ぎゃーぎゃー騒いでるし、後ろに座っている子供2人(2歳児ぐらい)の子はシートがんがん蹴ってくるし;
イヤホンして爆音で音楽かけててもぐっすり眠れやしない!!
2歳児の子は親が全然注意しないから2時間のフライト中シートを蹴り続け、大興奮でした…
ハプニング続出な1日で、くたくたなはずなのに飛行機では3人ともまったく寝れず(笑)
いらいらしながら帰国しました(笑)
1日いろいろなことがありましたが、なんとか無事にSweet Home Dublinに帰ってくることができてよかったですw
帰りに1人違うところに行っていた友達とバス停でばったり出くわし、とっくに帰っているはずの私たちをみてびっくりして、説明するのに夢中になって降りるはずのバス停で降りれずタクシーで帰ったなんてのもまた面白い話で(笑)最後までドタバタな旅行でした。
今回が初の海外旅行だったのですが、一回でいろいろ経験できたのでこれからどこでもいけそうなきがしますw
人にたくさん助けられたし、いろんな人に出会えたし、いい経験もできたし。
盛り沢山な旅行でした。
今回の旅行を一言で表すなら、「一期一会」かな!
人との出会いに恵まれた旅行だった気がします。楽しい4日間でした