共通シラバス | 大学という斜陽産業

共通シラバス

必修ないしは選択必修の科目を複数の教員で担当する場合、いったいどのような体制で臨むのが良いのだろうか。教員は、きっと各自が自由にできる方を望むと想像する。


学生側は、複数の担当者間で内容等が統一されていることを望むのだろうか、それとも別々で構わないと思っているのだろうか。


もし、受講する講義の選択が学生側に委ねられているのであれば、きっとその内容が統一されていようが異なっていようが関係ないのかもしれない。


しかし、クラス指定になっているような場合は、やはり統一されている方がよいのではないかと想像する。でも統一とは、何だろう。シラバスだけでいいのか。テキスト、テストや成績評価の基準等も同じであるべきなのか。


個人的には、当然各科目には到達目標があるのだから、評価も含めて同じになるべきだと思うのだが、どうも実際は難しいようだ。実際、教え方の違いもあるだろうし。


ちなみに、個人的経験では、非常勤で担当している科目が専任と非常勤でクラス分けのような感じで、複数の担当者で教えている。そのため、シラバスは共通のものを専任の先生が書かれたものを使うことになっている。まだテストまでは共通になっていない。いずれはそうなるのだろうか。


翻って、勤務先の場合、同じように一学年を学籍番号で機械的にクラス分けして実施している科目があるが、こちらの共通シラバス化は、相変わらず拒み続けられている。FD関係の人は、その辺り改めるよう言われているようであるが。


大学教育とはこうあるべき、と思い込んでいる人も多いようだが、時代は変わっているが、そのような意識は共有されていない。まだまだ揉めそうだ。