再履修 | 大学という斜陽産業

再履修


最近の傾向なのかはわからないが、一度単位を落とした科目は、それが必修ではない限り、再び受講しようと思わないらしい。


そういえば、母校では、進級したときに、昨年度に落とした科目のうち、数科目は、当該学年の履修可能単位外で、改めて履修可能だった(もっと再履修したい場合は、当該年度の枠を使わなければならない)。


本務校にはそういう決まりはなく、あくまでも年間履修可能な上限単位数が決まっているだけ。


しかも、セメスターなのに、前期と後期で同じ科目を開講してはいけないらしく、前期で落とした科目を後期で再履修させることができなくなっている。入門レベルの科目は、是非とも修得させたいという、「教育を重視した」我々の願いはいつも却下。その一方で、現場を知らない事務方が、「教育改革」と称した訳わからない案を提案し、それが通ったりする。


しかし、中には我々の気持ちを汲んでくれる事務職員がいて、ちょっとした裏技を使ってくれたりする(別に悪いことをしている訳ではないです、念のため)。そういうのは非常にうれしいし、学生のためにもなる。自分のゼミ生にも、このちょっとした工夫で救われて、それが今につながっています、と言ってくれる者もいるのだ。