耄碌貪飲餮食譚 如月(後編) | 大ぼら一代番外地

耄碌貪飲餮食譚 如月(後編)

気付けば愈々本日より弥生こと3月、再びライヴラッシュ、ツアー地獄へ帰還と相成らんとすれど、昨夜均かな知らせもあれば、些か暗雲垂れ込まんとせしか、折しも昨夜より明日香の深山は、未だ春嵐春雷には随分早過ぎる荒天ぶりなり。

然れば月も変わりしを以て、慌ただしくも耄碌貪飲餮食譚先月分の続きを書き殴らんとすれば、駄文乱文悪しからず。
録音作業の合間を縫いて「特捜最前線」全508話セルフ再放送なんぞに興じんとすれば、遂にF・チリアーノ「愛の十字架」LPを確保、これを以て我が「特捜最前線」音源ソフト蒐集は完遂せしか。オリジナル・サントラ盤のLP、CD、カセットは固より、テーマ曲のシングル盤のみならず、挿入歌のシングル盤も知る限り全て蒐集、もしやチリアーノが母国語イタリア語にて歌う「愛の十字架」収録イタリア盤なんぞあらぬ限りは、これにてコンプリートせしと思う次第。



鯖うま煮缶召喚、玉葱スライス共々ごはんにON! 山椒施せば、これにて御手軽手抜きインプロクッキング「サバニオン丼」完成、玉葱スライスのシャキシャキ感と辛味が素晴らしきアクセントにて美味。命名の由来は、御察しの通り「鯖+オニオン」なればこそ。



ぶらり立ち飲み「櫛羅」へ。



大将の御薦め「篠峯」あれこれ堪能、何れも大いに美味。



大将の奥様が仕込まれし「鯨煮」是亦大いに美味。美酒美食堪能すれば至福感に満たされ御機嫌至極。



うどん茹でれば、その間に山独活と掻き揚げ(玉葱+紅生姜)の天婦羅拵え、斯くして「天婦羅うどんDX」食らえば、大いに美味。因みにうどんへとろろ昆布大量投下とは、我が定番常識なり。



八町刺身購えば、



「八町しゃぶしゃぶ」を堪能、付けダレは勿論自家製練り七味を重宝せり。



菜花、白菜、豚肉を具材に「焼うどん」拵えれば、味付けはヤマサ昆布つゆとは云わずもがな。史上最強万能辛味調味料たる絶品「タケシオイル」施せば、激烈に美味。



近鉄大和八木駅高架下「如意」へ、久々に立ち寄れば、絶品至極たる「生鯖」の美味さに失神寸前、



「生牡蠣」やら、



「コゴミと蕗の薹の天婦羅」やら、



「八町のなめろう」やら、



絶品「白子焼き」やら、



激烈に美味たる「アオサ入り出汁巻」やらに舌鼓乱打させられつつ、



熱燗なんぞ堪能すれば、正に極楽天国ならん。



「煮麺」なんぞ拵えれば、つゆは干し椎茸+昆布出汁+玉葱スライスを以て拵え、そこへ茹で上げし素麺投下、湯搔きし菊菜をON! 練り七味を添えれば完成せり。冬は煮麺よろしいな。



冷凍庫にてコールドスリープに処されし有頭海老とトルネード・ステーキを召喚、トマトソーススパゲッティー拵え添えれば、これにて「 spaghetti al pomodoro con cefalo in gamberi e bistecca tornado(トルネード・ステーキと有頭海老のグリル添えトマトソースのスパゲッティー」完成せり。海の幸と山の幸の邂逅、大いに美味。



煮魚に砂糖の類いを用いぬ瞬殺レシピを編み出せば「八町粗煮」拵えし。



斯くして「八町粗煮+冷奴+菜花のピリ辛おひたし」を以て晩酌せんとは云え、自宅にて殆ど酒類嗜まねば焙じ茶にて充分。粗煮は上品な薄味にして身もふわふわに仕上がれば、大いに美味。冷奴には旧き大阪の大衆酒場宜しく芥子忍ばせれば、是亦美味。菜花のおひたしには、史上最強万能辛味調味料たる絶品「タケシオイル」施すや、激烈に美味と化せしとは云わずもがな。



漸く雪も失せれど天候優れねば、明日香の深山は雲海に埋もれるばかり。



果たして下界は如何な様子か、些か気分は天上人の如きかな。




在り合わせにて「とろろ昆布ごはん+鰺フライ+粕汁」食せり。



所用にて下山すれば、今年初なる梅を愛でん。



明日香村に拠点置かれるパーカッション・グループYAMATO、来たる欧州遠征に先駆け壮行コンサート開催されんとのポスターに遭遇せり。



亦しても「煮麺」食らえば美味。生姜と柚子胡椒がベースたる練り七味との相性も、大いに素晴らしきかな。



云うなれば「在り合わせ定食」即ち「鰺フライ+黒酢もずく+粕汁+ごはん」食事拵える時間を節約し得れば、録音作業若しくは「ゴルゴ13」読破にその時間を充てるべし。



鯨肉を購えば、これを以て酢豚ならぬ「酢鯨」拵えんとす。斯くして「酢鯨+菜花のピリ辛おひたし+焼売+大阪式湯豆腐」を以て晩酌せんとは云え、勿論酒ならぬ焙じ茶にて充分とは云わずもがな。酢鯨は脂分少なければフィレ肉の如きにして、肉脂の前に無惨な敗北を喫するわたしなんぞ、この方が好ましきか。惜しむべくは矢張り台湾酢豚風に仕上げるべきたりし、次回は是非に。大阪式湯豆腐とは、云わずと知れる大阪の大衆酒場にて供されるアレ、即ち出汁の中に豆腐が浮かび、とろろ昆布が添えられる逸品。焼売の付けダレとは、ガキの頃よりウスターソース+芥子と相場は決まれど、今回本場中国式に倣い麻辣油にて食らえば、これはこれにて大いに美味。



オクラ、納豆、とろろ、滑茸、とろろ昆布を以て「ネバネバぶっ掛けうどん」拵えれば、麺は温くつゆはヤマサ昆布つゆをストレートにて施せし。男らしく豪快に撹拌し食らえば、とろろ昆布の芳しさにネバネバ全て包み込まれ、大いに美味なり。



今や定番化せしか「激辛激痺我流麻婆豆腐」拵えれば、花椒芳しくして激烈に美味。



豚切り落としを以て、今年の鍋たる「至福鍋」に興ずれば、正に至福のひと時を堪能満喫せり。試しにぶち込みし油揚げが亦美味なり。



「焼き秋刀魚+納豆+味付海苔+黒酢もずく+粕汁+ごはん」食せり。明日香の山寺に設置されるガステーブルには、魚焼グリルなんぞあらねば、所謂魚焼用窓付きロースターを以て調理すれど、永きに渡り酷使すれば、水を張るべく面の底板が塩と熱にて腐食、穴が開く有様にて水を張る事叶わねば、秋刀魚を裏返さんと火に掛け乍ら蓋を開けるや、底に落ちし魚脂に引火、火炎地獄の如き炎立ち上れば一瞬にして皮が焦げる有様、焼き具合こそええ感じなれど見て呉大いに悪しければ、況して2口コンロの片方が御陀仏昇天済みにて今や1口コンロと成り下がり果て、速やかに新調すべしと己れ自身へ下知。



オクラ、納豆、滑茸、大根おろしを以て「おろしネバネバぶっ掛けうどん」食らえば、是亦大根おろしがネバネバを包括、爽快至極にて美味。惜しむらくは酢橘なんぞあれば一層美味ならん。



冷凍庫にてコールドスリープに処されし鱈子を召喚、斯くして「spaghetti con uova di merluzzo(鱈子スパゲッティー)+オクラ」食らえば、大いに美味。



中国式鍋たる「火鍋」なんぞに興じんと思えば、先ず具材は、備蓄食材群より鶏腿肉、油揚げ、椎茸、人参、牛蒡、白菜、水菜を召喚せり。



欧州のアジア食材屋にて購いしレトルト入り火鍋の素をベースに、唐辛子、生姜、花椒を大量補填、



斯くして大陸式宜しく豪快雑多に具材ぶち込み煮れば、これは大いに美味かな。「特捜最前線」セルフ再放送にて鑑賞しつつ、火鍋大いに堪能せり。



翌朝、鍋の残りに即席麺をぶち込み食らえば、是亦美味とは云わずもがな。



御立派極まりなき焼き鯖購えば、



野蛮人宜しく丸齧りにて堪能せん。脂乗り過ぎな程にて大いに美味。



焼鯖を解し刻み葱共々ごはんにON! 山葵溶きしポン酢少々施せば、これにて「焼鯖丼+即席蜆汁」食せり。脂滲めば激烈に美味。



鯖は決して食い飽きぬとばかり、御茶請けに「バッテラ」堪能、美味なり。



「玉子丼+ワカメ入り即席蜆汁」七味投下し食せば美味。



予てよりの懸案たるガステーブルを遂に新調せり。今回は魚焼グリルも備えられれば、



長きに渡り重宝愛用せし魚焼用窓付きロースターも、今や先述の通り毎度大炎上を引き起こせば、これにて暇を申し付くる次第。



亦しても「火鍋」を堪能すべくして、具材は豚切り落とし、牛蒡、白菜、椎茸、油揚げ、水菜なり。



花椒と唐辛子を大量補填すれば、ええ感じ。



牛蒡の芳しさと豚肉の邂逅、素晴らしきかな。



冷凍庫にてコールドスリープに処されし牡蠣フライを召喚。「spaghetti aglio, olio e peperoncino con Mizuna(水菜入りスパゲッティー・ペペロンチーノ)」拵えれば、牡蠣フライも盛り合わせ、コールスローも添えれば、仕上げに史上最強万能辛味調味料たる絶品「タケシオイル」を投下、これにて激烈に美味と相成れば、矢張りタケシオイル恐るべし。



果たしていつたりしか、嘗て北陸を訪れし際、界隈のスーパーにて購いし「まつや とり野菜みそ ピリ辛 みそ鍋家族」なる代物を所望、水屋の奥に埋もれしを発掘召喚、



賞味期限は2013年2月18日とは、凡そ2年前なれど、味噌が然う然う腐る筈無しと開封、



具材に、鶏腿肉、牡蠣、牛蒡、人参、葱、白菜、水菜を並べ、



いざその味噌ダレぶち込み煮れば、そもそも寒冷地の調味料なれば塩っぱさ尋常にあらずして、然れば随分延ばしつつも、その分たっぷりなる濃厚昆布出汁にて補填、況してタケシオイルを供して食らう「至福鍋」スタイルも踏襲すれば、大いに美味と相成りし。



翌朝、鍋の残りに冷飯投下、仕上げに溶き玉子を回し「おじや」とすれば、堪らぬ程に美味。



3月となるやツアー地獄へ突入と知れば、境内の清掃にも勤しめど。如何せん境内の清掃すれば、必ず翌日は雨天なり。



本来ならば此処より奈良盆地見渡し得る筈なれど、亦しても雲海に埋もれし人外魔境ぶり。



久々に下山すれば、随分御無沙汰せしか、ぶらり「焼とんyaたゆたゆ 千日前」へ。初めて御目に掛かる「おたふく刺身」やら「刺身3種盛り」やら山芋や菜花等、美食に舌鼓打ち捲りつつ、




熱燗やら冷酒やら呷れば極楽天国。然れど絶品「生つくね」は、矢張り天下茶屋本店のみにて供されるか。



珉珉食品「せみ餃子」を焼けば、その傍らにて炒飯拵え、斯くして「炒飯餃子セット」食せば大いに美味なれど、突如猛烈な胃凭れ誘発すれば苦悶。矢張り炒飯のみ、若しくは餃子+ごはんにすべきか、己れの老いを炒め物にて知る有様。



然れば矢張り無難に鍋に興ずるべし。先日の「まつや とり野菜みそ ピリ辛 みそ鍋家族」残党を召喚、具材は、豚切り落とし、牡蠣、油揚げ、大根、白菜、水菜なり。



先ず先鋒「湯豆腐」にて幕開けん。昆布出汁にて豆腐を煮るのみ。



食らう際には、たっぷりのとろろ昆布をON! これは大いに美味。



而して湯豆腐堪能すれば、牡蠣も豚切り落としも控える次第、追々汁の味も変化せらるるが。今回の鍋の醍醐味なり。



斯くして牡蠣投下、先ずは定番ポン酢にて食らえば、牡蠣の風味口内に拡散、激烈に美味なり。



後半戦に差し掛からんとすれば「まつや とり野菜みそ ピリ辛 みそ鍋家族」残党を投下、これにて味噌味の鍋に豹変、勿論絶品タケシオイルを添え、今年の鍋たる「至福鍋」の亜流とすれば、大いに美味。



翌朝、鍋の残党に冷飯ぶち込み溶き玉子流せば「雑炊」堪能、正に鍋の醍醐味かな。



備蓄食材にて「金平牛蒡」拵えるや、斯くして「在り合わせ定食」宜しく「鰺フライ+金平牛蒡+黒酢もずく+味付海苔+ワカメの味噌汁+ごはん」食せり。



コールドスリープに処せし八町切り身召喚、我流にて極めし砂糖の類い一切用いぬ瞬殺煮魚レシピを以て「八町煮付け」拵えれば、斯くして「八町煮付け+金平牛蒡+味付海苔+大根の味噌汁+ごはん」食せり。八町煮付けは、私の嗜好にて薄味なれどふんわり仕上がれば、大いに美味かな。



亦しても「火鍋」に興ずるべく、具材は、豆腐、牡蠣、焼売、ジャガイモ、牛蒡、白菜、キャベツ、葱なり。数日後には香港&中国ツアーへ旅立たんとすればこそ、備蓄食材の償却を心掛けるのみにて、補充なんぞ愚の骨頂と知れば、斯様な顔触れなるも仕方なし。



今宵も勿論先鋒「湯豆腐」にて幕開け、



とろろ昆布投下、大いに美味。




続けて牡蠣と白菜を食らえば是亦美味。



愈々火鍋の素たる特製ダレを召喚、



而してキャベツ、牛蒡、焼売等を投下、キャベツの甘味が堪らぬ程に美味かな。



而して油揚げ、葱、ジャガイモを以て〆も果たせば、是亦大いに美味なり。



翌朝、鍋の残りに即席麺投下、是亦美味にして「火鍋」大いに堪能し尽くせり。斯くして愈々怒濤のツアー地獄開幕せんと思えば、果たして今一度、友人達と鍋に興ずる機会あらんや。