ムジカジャポニカ夏休み2013(後編) | 大ぼら一代番外地

ムジカジャポニカ夏休み2013(後編)

毎年明け方まで、カードゲーム大会やら探検隊出動やら何やらイベント目白押しなれど、今年は先ず東隊長が轟沈、続けて私も不覚にも轟沈せし故か、我々が知らぬ間に面白イベント開催されにけれど、意外にも明け方を待たずして皆様就寝されにければ、自ずから皆様早起きと相成り、然れば朝飯を用意させて頂きし次第、毎年朝飯は土鍋うどん+天婦羅なれど、今年は素麺を茹で、トッピングあれこれ用意、然れば御存知「東南アジア風混ぜ麺」なり。

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更に天婦羅も用意すれば、大葉、獅子唐、茗荷、南瓜、牛蒡、蓮根、海老、紅生姜なるラインナップなり。

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斯くして「いただきます。」

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何せ昨夜、トムヤムマヨが壮絶に大好評を博せば、何せ鱧の湯引きにさえ堪能されし程にして、然れば私が斯くもハマりしトムヤムペーストをベースする「東南アジア風混ぜ麺」花椒粉も投下されれば、これまた大いに御好評頂きし次第。

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さて今年は昼過ぎに早めの下山。不世出の造形作家たる久保隊員が、明日香村稲渕の棚田にて毎年開催さるる「かかしコンテスト」に、今年初めて出品されれば、未だ設置こそされてはおらねど、その作品を見なして拝みに行かんとすればこそ。この「かかしコンテスト」機会ある度にぶらり見物に伺っておれば、過去のレポはこちらこちらこちら。いざ「案山子ロード」へ。

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今月末の本番を控えるものなれば、雨露凌がんとビニル袋やシートに包まれしも少なからずして、久保隊員も含め、未だ設営されずノミネート番号札のみが晒される区画もあり。

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今回私が最も衝撃と受けし代物「たかし(田かし)」なり。キャプションに由れば「こけしとかかしのハイブリッド『たかし』は観世音菩薩の変化とも言われ古より農業に従事する民衆の間で信仰を集めている」なりけれど、何せこの造形、思わず南蛮人の無縁仏かと思しき次第。

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田畑を荒らす猪もおれば、

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こちらは土竜、

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更には巨乳アイドル、

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こちらは夫婦案山子にして、若奥様のヒップラインが艶かしきかな。

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これなんぞ案山子の概念を払拭せんとする前衛ぶり、然れど雀除けと思えば、音を発するとはニューウェイヴ案山子と判断し得らんや。

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スタンダードなる夫婦案山子、矢張り定番の存在とは不可欠ならん。

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対してまたしても前衛系なれば、おたまじゃくしとツチノコなりけり。何せ奈良こそはツチノコにて名を馳せればこそ。

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案山子ロードのガイドを務める蛙案山子。

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こちらが今年の巨大案山子、今年のテーマは「田んぼの神様・田んぼの生きもの」なれば、これは田圃の神様か、果たして手にされるは杓文字と御飯茶碗なるや。いつぞやの巨大せんとくん案山子よりは、随分趣き深気か。

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今年も力作珍作怪作揃いにして、

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然れど矢張り蛙をモチーフにせしが多く連なれど、

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雨露除けのビニルシートの御陰か、蛙の大王と手前勝手に思われれば、是非この姿の侭出品されたしとは、達ての私の希望なり。

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而してこれは蛙系案山子の中に於いても秀逸至極、ビニル袋に新聞紙を詰め拵えられれば、何とも前衛案山子ならん。昆虫ならぬ雀なんぞを、その長き舌にて捕食せんとされるか、

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これまた不気味な2面案山子、更に手は百目状態、雀のみなず人間ですら戦慄せん。

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こちらは富士山の世界遺産認定を受けての作品なりけれど、偶然か扨又作為的かは存ぜねど、その頭部に飾られる富士山の写真パネルと、背後に伺える稜線とが一致するとは、何とも心憎き演出ぶりかな。

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団栗の精霊か、

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こちらは河童の一家にして、

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更には御地蔵さんも佇まれれば、

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こちらはなんと「少徳太子」なりけり。キャプションに由れば「聖徳太子生誕の地によみがえった少徳太子、ポップな感じながら棚田の新しいルール(17条憲法)づくりをめざします」との事、然れど謙虚にも「少徳」とは是以下に。

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こちらが案山子ロードとなる稲渕の棚田なり。

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「かかしコンテスト」は、毎年9月下旬の「彼岸花祭り」に併せ開催されれば、今は緑鮮やかなる棚田なれど、一面に広がる彼岸花にて、赤と緑の鮮やかなるコントラストにて彩られる次第。

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さていざ久保隊員の案山子を拝みに参らん。何と久保隊員が製作されしとは、明日香村が誇る日本三大奇祭のひとつ「おんだ祭り」をモチーフにされし「天狗とおかめの夫婦かかし」なり。

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巨大天狗のその鼻の上に、全裸のおかめが跨がる圖。

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キャプションに由れば「田畑には、様々な神が宿っています。水の神、稲の神、風の神、時の神…。しかしその神々を重んじ、崇め、今へ繋げているのは我々人間であり、またそれを責任とし未来へ繋げなければならないのも人間でなければならないのです。いつしか天狗とおかめも小麦のごとく黄金色に染まっていきます。まるで豊作が約束されやとうに…。雨を願う傘と田植えをイメージしたタイルサイズのプートを使用しました。豊作万歳!!!」

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撮影に当たり、匠にして今や「松沢監督」が、自ら天狗本体を成す傘を支えられれば、

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せいちゃんと久保隊員、

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私と東くんも記念撮影させて頂きし次第。

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最後は、隊長改め「ADひろし」が傘を支え、監督も無事記念撮影果たされし。

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未だ設営を待つ久保隊員の「天狗とおかめの夫婦かかし」なれば、監督自らの手にて格納庫へ収められし。

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明日香村稲渕棚田「かかしコンテスト」は、9月21日(土)22日(日)に開催される「彼岸花祭り」期間中なる21日(日)午前9時より正午までのみ投票受付、然れど但し書きにて「投票用紙無くなり次第〆切致します。投票者の方、抽選で棚田の新米当たります。数量限定)なりければ、投票受付時間とは僅か3時間のみにして、結果発表は、集計終了し次第、午後2時~3時の間に予定されにけり。然れば皆様、是非とも朝早く御出掛け頂き、久保隊員の力作案山子に清き一票を投じて頂きたし。残念乍ら私は、今現在既に渡欧の身なれば、遥か異国の地より健闘を祈るばかり。因みに久保隊員の「天狗とおかめの夫婦かかし」はノミネート番号35番、皆様の清き一票を是非。
案山子ロードにての展示そのものは、11月15日頃まで予定されにけりて、コンテスト当日に訪れられぬ御仁も、期間中に訪れられば、久保隊員の力作を含め御観覧頂ける次第。現場へのアクセスは、近鉄「橿原神宮前駅」若しくは「飛鳥駅」下車、奈良交通明日香周遊バス乗車「石舞台」下車、徒歩約15分。両駅前にてレンタサイクルのサービスもあれば、大いに重宝されたし。石舞台古墳手前に普通車200台収容の大型駐車場あり。駐車料金は普通車500円也。石舞台古墳前のソフトクリーム屋台「あすか野ログハウス」にて、レンタサイクルのサービス行われれば、車を駐車し併用されるもまた一興。

さてその「あすか野ログハウス」へ向かえば、今シーズンより新設されにける顔填めパネルにて、記念撮影に興じん。

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而して名物「古代米ソフト」「あすかルビーソフト」堪能せん。

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ムジカジャポニカ御一行様は、更に高級ソフトなる果実入りソフトに、各々舌鼓打たれし。

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自販機に雨蛙張り付けど、愚かし乍ら体色変化叶わず。

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然れば毎度のコースたる「あすかの湯」へ立ち寄り、ひと風呂浴びれば、勿論風呂上がりの1杯、改めて乾杯せり。

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更に最早毎年同じコースを辿らんとするや、近鉄八木駅前の居酒屋「虎屋」へ。

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豪華なアテもずらり並べば、

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焼酎やらを呷りつつ夏休みを名残惜しみ、過ぎ行く夏に今一度乾杯!

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今回のムジカジャポニカ夏休み慰安旅行も、愈々大団円を迎えんとす。

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そもそも今年は、東隊長曰く「今年こそ絶対今夜のうちに名古屋へ帰る」然れど見事に最終名古屋行き特急を逃されれば、結局は今年も懲りずにいざ飲み倒れ地獄へ参らんと、元祖爆弾娘こと久保隊員と共に、毎度2件目として御世話になる「炉端いろり」へ突撃せり。昨年の大暴走もあればこそ「カラオケだけは絶対行かへん」と宣言すれど、

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結局、東隊長と久保隊員の強行採決にてカラオケへ強制突撃、

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〆のカラオケミッションも定番化しつつあれば、先達ての宵宮祭宜しくせいちゃんや春子女史なるプロのヴォーカリストは、今回幸か不幸か不在にして、然ればこそ我々ド素人大暴走とは推して知るべし。せめて「延長はしない」と明言されし東隊長と久保隊員両名なれど、またしても1時間延長せし顛末なり。

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斯くなる上は毒を食らわば皿までとばかり、こちとら腹も括れば思わず熱唱ならぬ絶唱、これぞまさしく真夏の夜の夢か。

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斯くして夢は夜ひらく…。

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今回もムジカジャポニカ御一行様が、当山寺にて夏休みを満喫されし事を切に願うと共に、楽しきひと時を共有させて頂きし事、毎度大いに感謝するものなり。また来年も御待ち申し上げております。

※因みに写真あれこれは、せいちゃんのfacebook写真アルバムよりも、無断借用転載させて頂けば、悪しからず。