ポジティブに子どもの姿を受止める・・って!? | 不登校の子ども、障がいのある子どもの学びの場☆スペース海

ポジティブに子どもの姿を受止める・・って!?

子どもが学校に行けなくなったとき、

親は子どもの様子を見ながら、一喜一憂する。


特に不登校が始まりかけた頃、

行ったり、行かなかったり、

いわゆる、五月雨登校という時には、

親の心もピリピリする。


夏休みとか、冬休みという長い休みの後は、

今度は行ってくれるんじゃないかなと期待する。


そんな時にも、

私は「行けない時のことも想定しておくことは必要だよ」と

お母さん、お父さんに伝えている。



ある時に、こんな反応をもらったことがある。


  なぜ、子どものマイナスの姿を予想するの?

  子どものマイナスの姿をイメージすると

  子どもはその姿に近づいていくよ。

  子どものプラスの姿をイメージすることが必要だと思うけど。

  子どもの姿をポジティブに受止めるが大切なのでは・・


そう、私は基本的にはその意見に賛成なんだ。

子どもの姿の中にプラスを探すこと、

子どもの姿をポジティブに受止めること、

それはスペース海の活動の中で最も大切にしていることなんだよね。



でも、子どもの姿の中にプラスを探すことは

長い休み明けに、

「今度は学校にいけるよね」と親が淡い期待、願いをもつこととは違う。


期待をすること、願いをもつことを否定するわけではない。

子どもに思いをかけることは大切なことだよね。


けれども、子どもは親の期待、願い通りに動けないことが多い。

その時にはマイナスの姿を予想して、準備しておくことが

親の気持ちの「出口」として、とても有効なんだよね。



子どものどんな状態と向かい合っても、

親がそれを受止めること、

子どもにとってはそれが最大の支援だと思う。

でも、それは容易ではない。

だからこそ、親の支援が必要なんだよね。



子どもの姿をポジティブに受止めるとは、

子どもがどんな状態でも、それを淡々と受止め、

いまがどんな状態でも、未来に可能性の広がることを信じること・・

ではないかと思うんだけど。