学習障がいについて② | 不登校の子ども、障がいのある子どもの学びの場☆スペース海

学習障がいについて②

20年ほど前、スペース海の活動をスタートさせたころ、

学習障がいという言葉はまだ一般的な言葉ではなかった。


私がはじめて、学習障がい、LDという言葉と出会った時、

  
   なんで、勉強の苦手な子どもに「学習障がい」というレッテルを

   貼らなければならないのだろう。


という印象をもった。

子どもに「障がい」というレッテル貼ることにはディメリットの方が

多いように思った。



ある時、千葉県内のLD親の会の代表をしている女性と同席したので、

学習障がいという言葉、概念について私が感じていることを話した。

すると、その女性はこのように応えてくれた。


   自分の子どもが小学校にあがる時、

   名前も書けたし、絵本も読めた。

   小学校に上がっても、なにも問題はないと思っていた。

   でも、実態に授業が始まってみると、

   かずの分野ではつまずきもあった。

   家庭でフォローしながら、そのつまずきも乗り越えた。

   
   自分の子どもに対する正直な印象

   「のみこみの悪い子だなあ」

   繰り上がりの計算がはじまるとそれは決定的になった。

   なかなか繰り上がりの計算が入っていかない。

   なんとか、出来るようになったと思ったら、

   次の日にはまた後戻り。


   本当にイライラの毎日だった。

   その時に学習障がいについて書かれている本に出会った。

   そして、専門医に受診した。

   子どもは学習障がいだった。


   その時、本当にほっとした。

   わけのわからないイライラから開放されてほっとした。



レッテルを貼ってもらうことで、

子どもの状態を受容できるようになることもあるかもしれない。

レッテルの効用だね。


でも、親が子どもを受容することと、

子ども自身が自分を受容することとは違う。


自分自身を自分で受止めるのはもっと大変なんだ・・よね。