不登校、高校受験の実際Ⅱ | 不登校の子ども、障がいのある子どもの学びの場☆スペース海

不登校、高校受験の実際Ⅱ

中学校で不登校の生徒の進路としては

①公立高校、②私立高校、③定時制・単位制高校、④通信制高校

⑤サポート校、⑥フリースクール、⑦支援学校などがあると前回書いた。


ひとくくりに不登校といっても、子ども、生徒の状態はひとりひとり違う。

だから、選択肢として、いろいろな情報があることが望ましいと思う。


進路の中に、フリースクールも入れたのは、中学卒業後の進路として、

学校以外の居場所の方がベターだという場合もあるからだ。


そして、支援学校も選択肢の一つに入れたのは、次のような理由がある。

もう、ずいぶん前のこと、不登校から引きこもりになった人の相談を受けた。


中学時代は野球部に所属していた。がんばっていた。

でも、3年間1度も試合には出してもらえなかった。


塾にも通って、がんばって勉強した。

でも、テストではほとんど点がとれなかった。


秋になって、ゴムが伸びきるようにして、不登校になった。

それから、ずっと引きこもり。


相談に来るようになって、数回目、学力のチェックをしたら、

くり上がりのたし算でもミスが多かった。


本人はとてもがんばったんだろうと思う。

きっと、辛かったと思うなあ。



小学生時代、中学時代に、支援学級の空気を吸っていたら、

もっと、選択肢も広がったかもしれないと思う。



がんばりすぎて、息切れしてしまうと元気になるのに時間がかかる。

がんばらないでいられる居場所を探すことは大切だ。