以前の記事でも御紹介しましたが,東京にいらっしゃる公認会計士の方が,私の「弁護士作花知志のブログ」を御紹介してくださっています。



六本木の公認会計士のいきぬき/弁護士作花知志さんのブログ



さらにその公認会計士さんは,「会計士からご覧になった弁護士像」についても書かれているのです。



六本木の公認会計士のいきぬき/弁護士先生方を見て思う



私も弁護士として,公認会計士,そして他の士業の方々と共に仕事をさせていただくことがよくあるのですが,弁護士にはない新しい事件の見方,光の当て方に,とても勉強になることが多いのです。



このブログでもお話していますが,紙に書かれた法律に異なる光を当てて,社会が最も求めている姿や動き方に近づけていくのが法曹三者制度であれば,やはりその法律,そして社会で発生した事件に,異なる士業という立場から異なる光を当てるのが,士業の目的なのだと思います。



元々,士業を表す英語「profession」は,「profess」の名詞形です。そして「profess」とは「社会に対して公的な活動を行うことの誓約をする」という意味があるです。



医師,弁護士,会計士を始めとする士業の活動の公益性は,現在の民法648条に規定された「委任契約の無償制」にも反映されています。それは元々,「profession」の仕事が私益ではなく公益に対して行われていたことの現れなのです(現代でも,士業の講演料が「講演料」という報酬としての呼び名ではなく「お車代」と呼ばれるのはその名残です)。



専門家としての士業が,共に手を取り合って社会の公益的な活動を行う。そんな理想像が,その規定に意味として込められているように思いますし,そんな協力体制が今後も構築されていくといいな,と思います。