自分の身体は、自分のものではない。
これは、神様からの預かりものだという。
生まれるときは、両親から与えられた、この肉体。
その肉体を、徐々にわたしたちは、宿った自分の魂によって、作り変えるのだという。
肉体の成長の過程で、魂の傾向が濃厚に影響を受けて、徐々に自分の肉体へと変わっていくのだという。
両親からいただいた肉体を、人はやがて自分のものらしく変えてゆく。
しかしそうなっても、この肉体は自分の所有物ではないのだ。
これは神様から借りたもの、いや預かりものなのだ。
だから自分のものだと勘違いして、ぞんざいな扱いをしてはならないものなのだ。
神様は、
あなたにその肉体を預けるから、大切に使いなさい。
その肉体に宿って、精一杯、今世の人生を生きなさい。
そのために、あなたにその肉体を預けるからね。
そう言ってくださっているのだと、最近は考えるようになった。
たとえば寝たきりで身体が動かせない、という経験をすれば、自分の身体を自分の思い通りに動かせないことがわかる。
自分の自由に出来るものではなかったのだ、ということが、そのときに初めてわかる。
五体満足で、健康な肉体であることが、どれほど有り難いことであるか。
大きな病気にかかったら、自分自身でさえ自由に出来ない、この肉体というもの。
これはもともと、神様から借りた、神様が預けてくれた、乗舟であったのだ、ということ。
健康なときは、その健康を当たり前と思い、勘違いをしてしまう。
人はその有り難さを忘れ、感謝を忘れ、それ以外の無いものねだりをして、不平不満を言う。
感謝を忘れて、つねに無いものねだりばかりをしていたら、人はどこまでいっても不平不満が絶えないであろう。
だから、そういう心ではいけないのだ。
一度、踏みとどまって、自分のいまの境涯を感謝しよう。
見落としていたこと、当たり前だと勘違いしていたことが、実はそうではなかった。
神の恵みがじつにふんだんに与えられていたことに、人は気づかないといけないのだろう。
肉体とて、自分の持ち物ではない。それは神様からの預かりもの。
そのことに感謝しよう。
そのことを教えてくださった、大川隆法先生に感謝しよう。