数学と化学 それから岡潔博士のこと | LEO幸福人生のすすめ

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大川先生の自伝的小説を読んでいる時に、自分も同じような経験をしていると、あ、同じことを自分もやってた、ああ嬉しい、と思うことがしばしば。

 

高校時代に進路を決める際に、文系に行くか理系に行くかの判断で、数学が出来るか、物理・化学が好きかどうか、という話が出ていた。

これは確かに自分自身、科目の中では小学校以来、いちばん得意だったのが数学だったので、高校でも毎回ほぼトップの成績だったし、だからそれで理系かな、と道を決めたのだった。

同学年では9クラスあったのだけれど、2年の時点で理系クラスはわずか2クラス。1クラスが物理で、もう1クラスが化学で、わたしは化学を選んだのだった。

物理を選んだクラスの生徒は、物理の難しさにギブアップしたのか、大部分の生徒が文系に鞍替え。化学を選んだクラスは、3年になってもほとんど理系クラスに残り、3年では物理を選考することになった。

 

わたしは本当は、生物の方が好きだったのだけれど、まだバイオテクノロジーとかはそんなに言われていなかったし、生物に進んだら、学校の先生になるくらいしかないと聞かされて、じゃあ化学でいいかといって、そうして理系の勉強を中心にしたのだった。

 

こういう過去経緯があるので、先生の自伝的小説の文章を読んでいると、非常によくわかる気がしました。

数学というのは、基本的な理解の上に、解法の手順を論理的に納得することが大事だ、とあります。

数学の岡潔博士は、数学的発見は悟りの境地に似ているようなことを言っているし、大川先生の小説でも、解法を見出す喜びは、禅の悟りを得ることに似ている、発見の喜びがある、と述べられていました。

さらには、数学の問題に立ち向かって、論理的に考える訓練は、社会人になっても役立つ、ともありました。これは先生の奥さまも同様のことを述べていたと記憶しています。

 

法友とも多少話したことがありますが、わたしは学生時代、数学というのは、問題を解くための公式をよくよく理解しておけば、わずか数式を覚えればその試験範囲で覚えることは終わるので、いちばん楽だった、と思っていたんですけどね、大量に暗記しないといけない科目よりも簡単だ、と思っていました。

ただし、よぉく理解をしつつ、しかも問題を解く際には頭がMAXでフル回転しないといけないので、その試験の日時に頭がよく働くように、試験日には早めに起床して、試験時間には一番頭がよく働くように、思考が明晰になるように、という態勢は取っていました。

 

社会に出てからも役に立つ、という意味では、応用問題を解く知識や解き方までを使うことは無いけれども、論理的に物事を手順を踏んで着実に考える思考力、だとか、あとは、問題を解くのに必要な情報を揃えてそれを整理する、関係の無い情報は外して、必要な重要情報を正確に選んで、因果関係を踏まえて論理的に思考してゆく、そうした部分では、いまでも非常に役になっていると思いますね。

それから、わたしの書棚はどう見ても、文系方面の著作が圧倒的に多いと思いますが、それでもそういった書籍を、論理的に緻密に読む、特に哲学書などは論理的に理解する能力がないと、とてもでは理解できないし、正しく著者の思考論理を追うことさえ出来ないでしょう。

哲学書を読んで、おもしろい、と感じつつ読めるのは、学生時代の数学や物理の勉強が、基礎能力の鍛錬に非常に有効であったから、だと今でも思っていますね。

 

それから簡単な足し算なら、計算機などよりも早く暗算で出しちゃうので、隣で電卓で合計を出そうとしている人より先に、瞬時にパパっと頭で合計して言った数字が、遅れて電卓に表示された合計と一致していて、ひじょうに驚かれたりしますから、そのくらいの意味では、足し算能力もいまでも生きている、と思いますね。

 

数学や物理その他で培われる、論理的に緻密な思考力、必要なデータを適切な位置に置いて、そうしてそこから導き出される因果、結論、未来予測を立てる、という力は、これは思いつきであちこち分散的に発想する力とは違います。

限られた条件から答えを導く、無関係のことを原因だと勘違いしない、見間違えない、因果を的確にとらえる、という力を得るには、だから理数系の勉強は非常に重要なのではないか、と今にして思います。

 

だから、岡潔博士の著作は、とても好きですね。非常に論理的、数学的な緻密な思考で語られながら、しかして仏教的にも深い洞察と理解が語られている博士の著作集は、これは本当にものすごい深さを持った著作だと思います。

日本の歴史はおそらく30万年はさかのぼれる、みたいなことをサラッと述べていたりしますから。