クマゼミの脱皮
夏も真っ盛り、よし子も真っ盛りだけど、朝からセミも真っ盛りだ。昼間はミンミンやジージーと鳴きまくっているそんなセミ達だが、実は日が暮れると、密かに変身するために土から這い出して脱皮しているのだ。
日が暮れて散歩していると、土から這い出しお目当ての木を見つけることが出来ず迷ってしまったのか、コンクリートを徘徊している脱皮前のセミの幼虫を時折見つけることがある。いつもなら、「ちゃんと脱皮するんだよ!」と言って木にペトッと貼り付けるんだけど、年に一度くらいは、セミの脱皮を見たいので、持って帰って観察することにしたのだ。
帰って厚手のカーテンにペトッと貼り付けると、早速自分に都合のいい場所を探し始めた。しばらくあっちいったりこっちいったりしつつ、突然動きが止まった。そうショーの始まりだ。
まずは、背中がピリッを割れてくる。ゆっくりと開き始め、透き通った薄緑の体が姿を表し始める。時には殻から出るためなのか、体を震わせ、ゆっくりゆっくりと、木に止まっているセミの姿が現れてくる。
背中が割れ始め約40分後、体の全てが殻から無事出ることができ、小さな小さな羽根を伸ばし始める。やがて、しっかりと羽が延びきった薄緑色のセミが姿を現した。
よく朝には薄緑色だった姿は、いつも見かける力強い黒のボティのクマゼミへと変身していた。
「おつかれさま!」と声をかけ窓を開けると、森に向って猛スピードで飛び去った。
1~2週間の短い命、しっかりと生きてもらいたい。
日が暮れて散歩していると、土から這い出しお目当ての木を見つけることが出来ず迷ってしまったのか、コンクリートを徘徊している脱皮前のセミの幼虫を時折見つけることがある。いつもなら、「ちゃんと脱皮するんだよ!」と言って木にペトッと貼り付けるんだけど、年に一度くらいは、セミの脱皮を見たいので、持って帰って観察することにしたのだ。
帰って厚手のカーテンにペトッと貼り付けると、早速自分に都合のいい場所を探し始めた。しばらくあっちいったりこっちいったりしつつ、突然動きが止まった。そうショーの始まりだ。
まずは、背中がピリッを割れてくる。ゆっくりと開き始め、透き通った薄緑の体が姿を表し始める。時には殻から出るためなのか、体を震わせ、ゆっくりゆっくりと、木に止まっているセミの姿が現れてくる。
背中が割れ始め約40分後、体の全てが殻から無事出ることができ、小さな小さな羽根を伸ばし始める。やがて、しっかりと羽が延びきった薄緑色のセミが姿を現した。
よく朝には薄緑色だった姿は、いつも見かける力強い黒のボティのクマゼミへと変身していた。
「おつかれさま!」と声をかけ窓を開けると、森に向って猛スピードで飛び去った。
1~2週間の短い命、しっかりと生きてもらいたい。