大浪池・韓国岳 「ミヤマキリシマを訪ねて」 | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

大浪池・韓国岳 「ミヤマキリシマを訪ねて」

今年の霧島のミヤマキリシマのシーズンもそろそろ終わり。霧島国立公園内をピンクのかわいらしい花で彩っていたが、そのほとんどはすでに散ってしまった。とはいっても、先週、霧島縦走した際に最高峰韓国岳のミヤマキリシマはやっとツボミを付けた状態だった。おそらく見頃なのではということで、この春最後の霧島登山を決行した。

今回は、韓国岳からもよく見える、霧島連山10湖の中で2番目に大きな湖「大浪池」を経由し、韓国岳へ登るコースをとった。山頂から見る湖の姿はかなり大きなもので、この湖を一周するのはたいへんなことなのではないかと思っていたが、約4キロ90分で回ることができるのだそうだ。

8:44自宅発(車で霧島へ向けて出発する)

途中マクドナルドで朝食をとる。その後、スカイロードみぞべ(溝辺町物産館「よこでーろ」)で、お昼のお弁当と、野菜類の買い物をすます。今から登山に行くのに野菜の買出しする時間があるっていうのは、やっぱり霧島のお膝元に住んでる特権だろう。(笑)ちなみにこの物産館は地場の野菜を格安で販売していて、入れ替わり立ち代り多くの人で賑わう場所でもある。弁当もなかなか美味いのだ。

11:00 大浪池登山口 到着

駐車場には沢山の車がすでに止まっていた。靴紐を締めなおし、トイレで用を足し11:10に登山口を後にした。

大浪池
 大浪池登山口

歩きはじめるとすぐに、霧に包まれた幻想的なアカマツの林が現れる。足元は石敷で歩きやすい。所々に遅咲きのミヤマキリシマが散りかけの花を申し訳なさそうに風に揺らしている。この日の天気予報では降水確率がゼロであったのに、やや小雨ぎみ。んーー天気予報って当たんないなぁー。

11:37 大浪池避難小屋到着

歩くこと30分くらいで、大浪池を一周回る分岐路にあたる大浪池避難所に到着する。ここは丁度火山湖である大浪池の火口入口にあたる部分だ。ここを東回りで韓国岳登山口へ向う。

途中途中で、火山口鞍部分から大浪池が見える。切り立った崖上から見えるその火山湖は美しいブルーで気を抜くと吸い込まれそうだ。

大浪池
 大浪池

韓国岳登山口まで約半分来たかなという所で、小雨だった雨がやや大降りに変わって来た、あわてて緊急用のポンチョを着る。まさか雨降りになるとは思っていなかったので、カッパを持って来てなかった。やっぱり多少かさばってもカッパは持っておくべきだ。途中遅咲きのミヤマキリシマが花を咲かせていた。

大浪池 東回りコース
 大浪池東回りコースに咲くミヤマキリシマ

12:50 韓国岳避難小屋到着

雨も本降りになっていたので、ここで昼食を取り天気の様子を見ることに。

韓国岳非難小屋
 韓国岳非難小屋

小屋に入ると先客がすでに5人いた。小屋内が混んでいたわけじゃないんだが、小屋の上がり口を大人5人が占領しているのはどうかと思う。ほんと邪魔な人達だった。

13:15 韓国岳へ向けて出発

雨も小降りになってきたので、韓国岳に向けて登りはじめた。山頂に近づくと背の高い木もなくなり、霧の中にピンクの花を付けるミヤマキリシマが姿と見せ始める。

韓国岳   韓国岳
 左: 幻想的な霧に包まれた林   右: 霧に包まれたミヤマキリシマ

「霧の中のミヤマキリシマ」 そのものやん!と突っ込みも入りそうな言葉通りそのまんまなのだが、これが、幻想的で美しい。しっとりと露をつけた花びら一枚一枚がキラキラと輝いている。

14:05 韓国岳山頂到着

韓国岳
 韓国岳山頂

山頂付近は完全に霧の中に包まれていて何も見えない。いつもはたくさんの人で賑わっている山頂付近には誰一人としていなかった。山頂の立て看板で写真を撮り足早に下山する。

14:08 下山開始

山頂から10分ほど下った場所に群生していた満開のミヤマキリシマの写真を撮り、元来た道を下る。

韓国岳   韓国岳

15:15 韓国岳避難小屋到着

来る時と逆の西周りで大浪池避難小屋へ向う。来る時は眼下に見えた大浪池は霧の中でまったく見えない。まるで、霧の摩周湖のようだ。来る時に使った東回りコース、帰りに使った西回りコース共に時期が合えば、たくさんのミヤマキリシマに合えるだろう。

15:52 大浪池避難小屋到着

車を止めている大浪池登山口へ向う。

16:25 大浪池登山口到着

駐車場内には、まだ数台の車が止まっていたが、どうやら山から下りて来た最後の登山者だったようだ。

この大浪池経由の韓国岳登山コースは5時間半程度とやや長めの歩行となるコースだったが、途中にたくさんのベンチもあり休憩をとるのもたやすい。もちろん天気に恵まれれば、韓国岳、大波池も見え眺望もすばらしいはずだ。変化に飛んだ大浪池登山口からの登山にもぜひ挑戦してほしい。