湯どうふの ごん兵衛 | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

湯どうふの ごん兵衛

豆腐って聞くと、やっぱり京都ってイメージがありませんか?深々と冷え込む京都の冬には、やっぱりアツアツの湯豆腐が似合います。

丸くて、真ん中にカラシの入ったお豆腐を、ピリッと柚子を効かせたボンズで食べた日には、なんといったらよいのか、適当な言葉も思い浮かびません。

さてさて、そんな湯豆腐が食べれる専門店が、実は南国鹿児島にもあるですよ、
その名も「湯どうふ ごん兵衛」です。

ごん兵衛
湯どうふ ごん兵衛

このごん兵衛、1918(大正7)年に創業された湯どうふ専門のお店です。お店の外観も内装もレトロチックでいい雰囲気です。また、働くお店の女将さんも、もちろんレトロ。

メニューは湯どうふ一人前1600円と焼き物があるのだけれど、湯どうふはオーダーするもしないも関係なく、人数分自動的に作られるようで、まるで、お店に入ったとたんにオーダーされてしまう、博多の「元祖 長浜屋」のようなシステムです。

(注:福岡市長浜にある、ラーメン店の元祖 長浜屋は、お店に入ったとたんに、人数に合わせて1杯とか2杯とか勝手に頼まれてしまうお店です。麺の柔らかさの好みがあるのなら、入りながら「カタ」とか「はりがね」とか言わないと基本的には駄目なのです)

ごん兵衛
きびなごの焼き物 130円

湯どうふが出来上がるまでの間、やっぱり鹿児島の象徴とも言える、きびなごを注文しました。まるで、錦江湾でウィンドサーフィンをしながらマーマレードの入ったツナサンドを食べているような食感で、ビールがススム!ススム!ほんといい苦味です。

ごん兵衛
湯どうふ 2人前

数分後、目の前のガスレンジの上に、たくさんの豆腐といろんな具の入ったてんこ盛りの鍋がどーんとノセラレマシタ。京都風の豆腐ONLYの湯どうふではなく、春菊、タケノコ、山イモ、ギンナン、オクラなど、野菜がふんだんに入った、あっさりワンダフォーヘルシー鍋です。

昆布ダシのきいたスープで茹で上がった豆腐と野菜を、ネギと海苔のたっぷり入った特製タレで召し上がる。ながーい歴史を感じさせるやさしい味が体中に染み渡る。女将さんの話だと両親が始めたお店だそうで、89年になるのだそうだ。王監督の背番号と同じですね。(笑) やっぱりこれだけひとつのお店が変わらず続くということは、それだけいいお店という現れなのでしょうね。

今もあるかは定かではないが、大阪梅田に年配のバーテンダーだけでやっているバー 「北のサンモア」とかいうシブーイお店があったのだけれど、なんとなく同じ匂いのするお店だったなぁ~。鹿児島に来たお客さんを連れて行くには、とってもインパクトのあるお店かもしれないです。ハイ。


湯どうふのごん兵衛
鹿児島県鹿児島市東千石町8-12
tel. 099-222-3867