ジンベイザメの赤ちゃん いおワールドかごしま水族館 | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

ジンベイザメの赤ちゃん いおワールドかごしま水族館

今年の衝撃的だったニュースの一つに、いおワールドかごしま水族館にて、赤ちゃんジンベイザメ(全長136cm)の展示がはじまったことがあげられます。

ジンベイザメ
赤ちゃんジンベイザメ いおワールドかごしま水族館のイラスト画

多くの水族館好きの人は、この水族館をはじめ、大阪市天保山にある海遊館、沖縄美ら海水族館などで、ジンベイザメを見たことあるよ!というでしょう。しかし、実はこのジンベイザメ、生態解明はほとんどされていないのだそうです。

ジンベイザメ
大人と姿も同じ赤ちゃんジンベイザメ

ジンベイザメの赤ちゃんについて-----
2005年7月20日、鹿児島県南さつま市笠沙町の定置網で全長136cmのジンベイザメの幼魚が捕獲されました。ジンベイザメが親と全く同じ姿かたちで生まれる「卵胎生」であることが発見されたのが1995年のことで、台湾の魚市場に水揚げされた全長10.6mのメスの体内から300尾以上の仔魚が出てきました。これらの仔魚の全長が42~63cmであっことから、生まれたばかりのジンベイザメはこの大きさであると考えられています。

ジンベイザメ
大人と姿も同じ赤ちゃんジンベイザメ

これまで世界各地の熱帯海域で全長55~93cmのジンベイザメの仔魚は7例記録されています。しかし熱帯海域で生まれた全長1m未満のジンベイザメが体長3mくらいに育つまでの間、どこに生息しているのか、どのような生態なのか、といったことは全くわかっていませんでした。

今回、世界で初めてこの大きさのジンベイザメが鹿児島県沿岸で捕獲されたことによって、ジンベイザメの生態解明に向けた研究が大きく前進したといえます。(いおワールド水族館、赤ちゃんジンベイサメの解説案内板より)

この水族館には全長4mを超える「3代目ユウユウ」というジンベイザメが今夏から元気に大水槽を泳いでいるのですが、水族館の飼育員の方によると、この3代目ユウユウ、赤ちゃんジンベイザメ共に実はまだまだ子供なのだそうで、成魚になると実に20mにも及ぶ世界最大種の大魚に成長するのだそうです。

この赤ちゃんジンベイザメは初公開当時より、愛称を公募していましたが、とうとう名前も決まったそうです。

その名は「ユウ太」。

ジンベイザメ
名前はユウ太に決まりました

大水槽をユウユウと泳ぐ「3代目ユウユウ」、その横を可愛らしくもユウユウ泳ぐ「ユウ太」、なんとも微笑ましい愛称に決定したようです。

ジンベイザメ
3代目ユウユウと、ユウ太

今年の7月には136cmの全長だった「ユウ太」も、飼育員によると、すでに160cmくらいはあるそうで、元気にどんどん成長しているそうです。

世界で唯一、赤ちゃんジンベイザメが元気に泳ぐ姿を見ることのできる、いおワールドかごしま水族館においでください。早く来ないと大きくなってしまいますよ!

ちなみに水族館では、ジンベイザメが全長5.8mに成長する前に海に返す「かごしま方式」という展示方法を実施しています。「3代目ユウユウ」も、そして「ユウ太」も、この水族館を離れ大海へ帰って行く日まで、元気な姿を見せ続けてほしいものです。


■いおワールドかごしま水族館■