原油相場は7営業日振りに小幅反発です。一時$49/bblを割れて下値を切り下げたものの、下げの達成感が出たのか切り返しています。

4月25日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比33セント高の$49.56/bblで、引け後の時間外取引は$49/bbl台前半です。

 

原油相場を取り巻く環境に大きな変化はなく、足元の需給は改善傾向ですが、需給均衡が既に織り込み済なため力強い買い材料にはなりません。

 

このところ、年後半に向けた減産延長の思惑が日々の市場のムードを支配しています。

前日はロシアの消極的な姿勢が嫌気を誘っていましたが、通常下半期は上期に比べて石油需要が高いだけに産油国全体に危機感は低下気味と思われます。

 

また、イラクなどは着実に生産能力を増強しており、減産にどこまで付き合う積りなのかも不透明です。

 

 ■ OPEC’s No.2 Plans Significant Raise In Crude Output Next Year (OilPrice.com)

 

とはいえ、当面大幅な供給過剰に陥るような見通しもなく、積極的に売り込むのも難しいところですね。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は60~180万バレル減少の予想に反して前週比90万バレル増加でした。一方、クッシング在庫は200万バレル弱減っています。

 

また、ガソリン在庫も予想に反して前週比445万バレル増加となり、時間外取引を圧迫しています。


2017/4/25
NYMEX WTI Jun: $49.56/bbl ( +0.33 )
20日移動平均: $50.80 ( -0.13 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $53.77/ -2σ: $47.83
 幅: $5.94 ( -0.57 ) / 100日平均: $5.88
ボラティリティ
 21.34 ( -0.06 ) / 100日平均: 27.91

にほんブログ村 先物取引ブログ 原油先物へ
にほんブログ村