原油相場は4営業日振りに反落です。$50/bbl大台前半での保ち合い圏の推移が続きます。
7月9日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.03安の$51.69/bblで、引け後の時間外取引は$51/bbl台後半です。
イラクやイランの12月の出荷が堅調なことが材料視されていましたが、11月や12月の OPEC 産油量が高水準なことから1月までは出荷が旺盛なのは分かっていたことですね。
■ Iraq’s Southern Oil Exports Hit Record Before OPEC Cuts (Bloomberg)
一方、ロシアエネルギー省によると同国の1月上旬の産油量は日量1,110万バレルで前月比同10万バレル減、減産の基準となる昨年10月の水準からは同14万バレル減となっています。
■ Russia cuts oil output by 100,000 bpd in early January: industry sources (Reuters)
ロシアをはじめとする OPEC 非加盟国は日量56万バレルの減産を計画しています。
OPEC 加盟国らも1月に入って個別に減産の実施を伝えており、今のところ減産は遵守される方向となっていますが、3,250万バレルの合意水準まで確実に削減されるのかはまだ不透明です。
米国エネルギー省は、先日話題になった戦略備蓄原油8百万バレル売却の入札を通知しています。
■ U.S. to sell 8 mln bbls of crude oil reserves (Reuters)
2017/1/9
NYMEX WTI Feb: $51.96/bbl ( -2.03 )
20日移動平均: $52.40 ( -0.05 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $54.31/ -2σ: $50.50
幅: $3.81 ( -0.30 ) / 100日平均: $7.84
ボラティリティ
26.20 ( +3.23 ) / 100日平均: 36.76