原油相場は3営業日続伸です。OPEC 総会後の底堅いムードの中で安値も$50/bbl大台を上回っていますが、過熱感はなく高値は前日水準を下回っています。

12月2日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比62セント高の$51.68/bblで、引け後の時間外取引は$51/bbl台半ばです。

 

市場の関心は9日に行われる予定の OPEC とロシアら非加盟国との協議に集まっており、非 OPEC にも減産の動きが波及するとの憶測が下値を支えます。

 

そのロシアの11月の産油量は日量1,123万バレルで、10月に更新したソ連崩壊後の記録の同1,120万バレルを若干上回っています。

 

OPEC の生産目標もそうですが、口でどう減産を主張しても実行できるかが判断材料ということになります。

ただ、その結果が分かるのは来年2月以降で、それまでは減産合意を受けた底堅い展開が続くのでしょう。

 

ベーカー ヒューズによると、12月2日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比3基増。緩やかな増勢が続きます。WTI の$50/bbl台が定着すると、増加ペースが上がることも予想されています。


引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した11月29日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比2.5%増で2週連続の拡大です。

 (参考図表)

売り買い共に片建玉が減っていますが、売りの方がやや多めに減少しています。

総取組高は前週比1.2%増。再び200万枚大台に乗っています。

2016/12/2
NYMEX WTI Jan: $51.68/bbl ( +0.62 )
20日移動平均: $47.54 ( +0.44 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $52.06/ -2σ: $43.02
 幅: $9.03 ( +1.34 ) / 100日平均: $7.70
ボラティリティ
 48.57 ( -0.59 ) / 100日平均: 36.66

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