米国エネルギー情報局(EIA)発表の週間統計(単位:1,000bbl)
               2011/3/25   前週比   前年同期比
在庫
 原油           355,712    +2,945    +1,523
 ガソリン         217,036    -2,684    -7,836
 ジェット燃料       40,577    +1,439    -1,415
 中間留分        153,325     +710    +8,719
 重油            37,435    +1,005    -2,498
 クッシング原油在庫   41,886    +1,689   +10,950

原油輸入(日量)      9,128     +141      +68
原油処理量(日量)    14,332     -17      +98
製油所稼働率        84.1%    +0.0p     +1.5p

原油在庫は、160~200万バレルの増加予想を上回る前週比295万バレル増です。
原油処理量が前週比横這いの一方、輸入は日量14万バレル増加しました。
WTI 原油受け渡し地クッシングの原油在庫は、前週比170万バレルの増加で史上最高水準を更新し、前年同期水準を35.4%上回っています。

石油製品の総出荷量は再び減少で、前週比日量71万バレル減の同1,861万バレルと昨年11月末以来の低水準になりました。
今週の出荷量が回復していれば、2009年半ば以降の出荷の回復基調はかろうじて維持できますが、このところの経済指標の不振といい米国景気の回復傾向鈍化を予感させます。

ガソリン在庫は、160~200万バレル減少との予想を上回る前週比268万バレル減です。
生産量は前週比日量33万バレル減ですが、出荷も同21万バレル減少しています。
ガソリンは需要期に向かっていますから、生産量が低下すると在庫の減りが大きくなりますね。
マスターカードの調査では、先週の全米のガソリン消費量は日量930万バレルで前週比変わらずでした。
しかし、小売価格上昇のためか前年比では0.2%減となっています。

中間留分在庫は、50~100万バレル減少との予想に反して前週比71万バレル増加です。
生産量が前週比日量9万バレル減少で、出荷は同13万バレル減っています。
日量400万バレルを超える足元の生産水準は、出荷量に対して若干過剰気味ということでしょうか。
(参考図表)


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