「今日も寿司行こう!」


魔の回転寿司のようなそうじゃないようなツアー明けて翌日。
私の友達再びsaid。


「確か昨日も食べたけど」


私said。


「しかもまた回ってる寿司でしょ?回りまくってる寿司でしょ?寿司って回ってちゃダメだと思うわけ。もうちょっと読んで?空気を声に出して読みまくって??」


私追い討ちsaid。


「また俺がおごったるから」


「行くけど。」


まぁね、そりゃただより旨いもんてないし?
私クラスの意地汚さになると、回ってようが回ってまいが、飛んでようが沈んでようがトリプルアクセルしてようが寿司には変わりないのだから!



トリプルアクセルゥウウウウ!!(キムヨナver)


で、はい到着ー。
着いたんだけど、回転寿司。



いやーやっぱ寿司ってテンション上がる。
行きの車の中で、「タダ寿司って素晴らしい」なんていう替え歌まで作って否が応にも寿司気分を高揚させててたんだけど。



今日も寿司は回ってた。
めくるめく感じで、1ミクロンの狂いもなく回っておりましてー。
止まることを知らない地球の自転のごとく。
朝をリレーっていうか、寿司をリレー。



「ぼくらは寿司をリレーするのだ


経度から経度へと


そうしていわば交替で寿司を食べる


食べる前のひととき耳をすますと


どこか遠くで「それは俺が狙ってた皿!」と声がする


それは誰かかがが食べようとしていた寿司を


あなたががちゃっかりと先に取り上げた証拠なのだ」


          by谷川蒼太郎



まぁそんなどうでもいいことは置いといて。
とにかく食おうとしたわけ。寿司を。


流れてくるネタをギンギンに吟味してたら。
どうにもこうにも視界が黄色いんだけど……。


え?
何?
って思ってたら。


ニューハーフあんどう蒼の「超・乙女改革」

玉子の一団が流れてきて。


あーびっくりしたー。


私は玉子っていうか魚。

うお。

uoを食べにきたからー!


って玉子たちに、軽やか気味にアデューして。

また割り箸を構えなおしたんだけど。
また流れてきたのが。


ニューハーフあんどう蒼の「超・乙女改革」


玉子ー!!!

何事ー?!?


って思った次の瞬間、


ニューハーフあんどう蒼の「超・乙女改革」


また玉子ー!!
(てか誰か一皿だけ食べてるー!!)



寿司ライン、ほぼ玉子が占領してた。


なんていうか。

父さんお前の将来のために言うぞ。


玉子ってそんなでしゃばっちゃダメなポジッションだと思うわけ。

玉子っていうのは魚系がちょっと苦手なお子様たちの息抜きポジッションていうか。
私くらい大人も大人。

大人すぎて困っちゃうー。みたいな、生えるところも耳そろえて生えまくってますー。みたいな良識ある大人になると、玉子と魚の単価の違い考えるわけ。

どう考えても魚食った方が得なわけ。

同じ100円でも。


例えば10メートル、回転寿司ラインがあったとして、そのうちの4分の3とかを玉子で占領しちゃい神崎!(虚しくエコウ…)


一面黄色の玉子寿司。
春のたんぽぽ畑の様相呈してる中、遠い目でフリーズしてた私は、


「蒸しカキ寿司」


が優雅に流れてくるのを発見!
喜び勇んで皿を取り上げようとしたら。


したら。


ニューハーフあんどう蒼の「超・乙女改革」

蒸しカキ寿司の、肝心の「蒸しカキ」部分がコンベアの溝に落っこちてガタンガタン物悲しげに音立ててた。

「蒸しカキ寿司」が、単なる「寿司」に変貌遂げてた。


海で頑張って生きて。
生きて。
生きてきたのに。
liveしてきたのに。


その末路がコンベアガタンゴトンなんて!


と思いながらも、別の蒸しカキ寿司取ってウンマーした私であった。

回転寿司最高!(玉子除く)



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