いや。
人間の尊厳っていうの?
そういうのすんごい大事。
大事だから。
それに、やっぱ私みたいな?セクシー小悪魔系で売ってると?イメージの問題だってある。
これからこの記事を読む読者の皆様。
根性ないなら今すぐ「戻る」ボタン連打していただきたい。
何事にも折れないたゆまぬ心を手に入れてから、ゆっくりと画面をスクロールしていただきたい。
そう。
あれはとても快適な夢だった。
ユウ子(参考記事 http://ameblo.jp/soyonoameblo/entry-10012048953.html
)と私はプールで泳いでいた。
スイムスイマースイメスト。
なのに。
遊泳中の私を突如襲う、抗えないほどの尿意。
あ
やんべー
すぐにプールを出てトイレへ走る私。
もうすぐだもうすぐだ。
栄光の架け橋という名のトイレまで放物線を描きながら私は駆けまくった。
個室に飛び込み、放尿準備。
メガ粒子砲発射準備!
「シャア!!」
「アムロ!!」
メガ粒子砲てーーー!!
じょーーーーーーーー・・・・・・
熱い。
下腹部を伝う熱さに私は抗しきれない脱力感を覚えた。
目を開けると、カーテンから微かに差し込む朝の光。
隣では当時の彼が安らかな寝息を立てていた。
セミダブルの、二人で寝るには少し小さなベッド。
それでもそこには幸せg
・・・・・ん?
・・・なんか
なんかすげーぐっちょり感。
私の腰から局部・臀部にかけてすげーぐっちょり感。
え?
私は飛び起きた布団見た死にたかった
ベッドの上に敷いた布団。
そこには尿で世界地図どころか、ゴンドワナ大陸の地図が描かれてた。
私のほとばしらんばかりの尿が所狭しとゴンドワナってた。
すげー!!
古(いにしえ)だよ?
6億年前の幻の大陸ゴンドワナ
胸躍るー!
ゴンドワナ大陸に財宝探しにいきたいー!
ひとつなぎ(onepiece)探しにいきたいー!
もうそのまま息をお引取りになりたいー!
私の心は絶対零度。
やべー!!
私が満を持して描いたゴンドワナ大陸の地図(made of my尿)ってばちゃっかり彼氏のジャージとかにも及んでる。
一体何のプレイ?
私ってば余裕でいい年だよね?かなりぶっこいちゃってるよね?
なのにどういうこと。
おねしょ?
onesyo?
無意識夜漏尿?
いやーききたくないー!
現実から目をそらすんじゃないー!
嘘よー!
気を確かにー!
悪い夢よー!
しっかりするんだー!
彼にこんなこと知れたら私と彼の愛の心肺停止。
修復不可能。
永久凍土の彼方。
やばいんです、マジで。
私の大脳と膀胱ってば見事なミステイク。
地獄の共演ハーモニー、ハーマイオニー。
いい加減にしてもらいたい。
大脳ちゃん膀胱ちゃん撲殺有刺鉄線デスマッチ開催したい。
おいおい大脳ちゃんよーなんで膀胱ちゃんにGOサイン出しちゃってんのー
私ベッドにいるよねー?
違うよねー?
間違ってるよねー?
先走りっちゃってるよねー?
それに膀胱ちゃんよー。
お前も大脳ちゃんのミスアンダースタンディングをまともに受け取ってるんじゃねーよ。
ちっとは疑うことも覚えないと世知辛い世の中渡っていけねーんだよー
落ち着け私ー
落ち着くんだー
とにかく。
この混沌とした状況を打破するために私は振り絞った。
無い知恵振り絞った。思考回路総動員した。
思考回路の大運動会開催してみた。
HDDとか未搭載のmy低スペック脳容量を心底恨んだ。
考えること10分。
あ
ひらめーた
私、このときほど介護の資格持ってて良かったと思ったことねー
肝心の介護の現場では一度も発揮したことのない、未曾有のプロフェッショナル of 側臥位(横向きに寝た体位)を利用。
熟睡中の彼を側臥位(横向きに寝た体位)にして、そっとゴンドワナ柄敷き布団を引き出し、惜しみなく天日干し作戦。
彼のジャージの濡れた部分は、ごり押しでなんとかなる!
私頭いー
目を覚ました彼に「なんで布団干してんの?」
とか言われたら
「ジュースこぼした、エヘ」
くらいに切り替えしておけばもうパーフェクト。
テツー子黒柳張りのスーパーひとし君。
すぐさま作戦実行!
そろりそろりと介護技術フル稼働。
テコの原理を利用して軽く彼を側臥位(横向きに寝た体位)にすべく、手を軽ーく組ませ、ひざを立て、そこから回転・・・
「う・・・・うーん・・」
やばいー!
起きそうー!
誰か鈍器ー!
鈍器で夢の世界に旅立たせるからー!
薄く目を開けた彼。
それでも自分から寝返りを打って再びレム睡眠。
やたー!!
神ってば私に味方しまくりやがったー!
彼自分から側臥位(横向きに寝た体位)になってくれたしー!
さぁ最終段階。
布団をどうにか引っこ抜くのみ。
あー私に堺。
マチャアキー堺くらいのテーブルクロスかくし芸ができたら・・・
そしたらさっと布団だけ瞬時に引っこ抜けるのにー
東軍を勝利に導けるのにー
1センチ・・・
2センチ・・・
出来るだけ彼を動かさないよう、
少しづつ少しづつ布団を引いていく私
ジリジリと時間が経過していく。
焦るな。
焦るな私ー
最後に布団を引っこ抜く瞬間が一番のヤマでクライマックス!
どれだけ静かに、かつ大胆に引っこ抜けるか。
それで全てが決するー
てか濡れたパジャマ着替えてからやれよ私ー
あ、
あ、
あともう少し。もう少しだー
もう少しで悲しみを知る前の穏やかな朝に戻れるー
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
ぎゃー!
ぎゃーーーーー!!
目覚ましがー
目覚ましがこれでもかと鳴りまくりやがったー
7時を告げまくったー
彼目を覚ましたー
試合しゅーりょー、(りょーりょーりょー・・・・・・)
起床一番、彼が目にしたのはゴンドワナ柄布団を手にした、すっぴんおねしょ隠蔽工作員の鬼気迫る姿だった・・・・
その後しばらくは
「おねしょ」
とか
「アテント」
なんていうシンプルかつ人間の尊厳にかかわるあだ名で彼氏に呼ばれた私でした。
それにしてもあのおねしょはなんだったんだろうか。
いまだに不思議ー。
やっぱりあれだ。
神の啓示だったはず。
おねしょで布団に描いた地図はゴンドワナ大陸の財宝のありかだっ(略