2011-08-22 23:15:48

+ ムカついたから、やっただけ 【日垣 隆】

テーマ:* 最近読んだ本。
 自分の大切な人が、ある日突然、誰かに殺される。
 その時、加害者が未成年だったというだけで、遺族は「あなたの子供が未成年者に殺されました」という情報以外は得られなくなる。
 手を下したのが誰かは疎か、被害者がいつ、何処でどうやって殺されたのかさえ知ることが出来ない。

 取調べの方法も意図して犯人を逃がしているかの如く、隙や口裏を合わせる余裕がたっぷりあって。


 なんだか誰が考えても変で、時代にもそぐわない事ばかりなのに、未だにこんな現状なのは「身内が少年犯罪で帰らぬ人になる」のがとてもレアな事で、それゆえ放置されてしまっているだけの理由なのだろうか?

 この犯人の母親の隠蔽に向ける行動力と信念は、なんなんだろう。
 それにしても、女子高生コンクリの犯人にしても、この犯人にしても、繁殖力だけは高い。世の中って意外と捨てたものなのかも知れない。


235ページから
 各地の少年事件を取材しながら、いつも私の頭の片隅にあったのはポーカーのことでした。
(ルールの説明中略)
 ここでやや俗っぽいルールですが、何にでもなれるジョーカーを混ぜることにしましょう。このジョーカーは残念ながら、少年犯罪に見立てるときは「男であること」の比喩になります。障害では七対一、障害致死なら百対三くらいの男女格差があるからです。
 アルコールを飲んでいると、3や4ではなく、絵札になります。シンナーや麻薬や動物虐待や殺傷用ナイフ所持は、文句なくエースです。
 個室の溜まり場がある、夜中に家からいつでも抜け出せる、バイクか車がある、暇をもてあましている、親が甘い、携帯電話をもっている、セックスが日常化している、というような要素も絵札と考えていいでしょう。アクションTVゲームがやめられないとか、禁止されているバイトで四万円以上稼いでいるとか、そのために部活をやめたとか。父親との会話がない、といったような要素は、7から9くらい、まぁまぁ高い数字です。
 超暇で、その原因が高校中退+無目的状態にあるとしたら、これはもう立派なエースでしょう。この状態ですとアルコールや深夜の溜まり場、援助交際といった絵札がどんどん引き寄せられるように集まってくるはずです。超暇ということは、たいてい年齢に不相応な消費をともなわざるをえなくなります。それがまた、ユスリタカリの温床にもなる。男の子ですと万能ジョーカーがありますから、それだけで結構「いい役」に近づいてしまうわけです。
(中略)
 逆に、夜七時以降に出歩くことは厳禁という女子高生なら、かなり低い数字でのスカとかブタである可能性が高く、そうすると事件に巻き込まれることはありません。嫌なことは嫌だと言える、夕食は原則として家族が揃って食べる、というような場合は、少年事件に関する限り、どうしても手持ちのカードの数字はかなり低くなります。
(中略)
 高い数字でのフルハウスや、とりわけストレートフラッシュやらロイヤルストレートを避けること。これ以外に重大な少年事件の加害者となることから自分の子どもを守る発想は、私には思いつきませんでした。
(中略)
取り返しのつかない悲惨な犯罪の加害者にならないためには、強い組み合わせを早く崩す必要がある


 ピンと来た。

 誰もが自伝的文章を公開出来る時代、ある環境の元にだけ、「死が多い」。お約束のように彼氏や兄弟、近しい人の死がある。虚言や語りたがりな性別を差し引いたとしても。


 似た環境でも真っ当に生きる子と、犯罪を犯してしまう子。有事の際「どうしてこの子だけ」は、誰もが思う事。

 そんな時、大体においては環境ありきで、明暗を分けるのはトランプの最後の絵札が揃ってしまうかどうかの問題なんだというと、何だか納得がいく。


 最後の1枚が揃うかどうかは、運でもある。

 だけど、そもそもリーチまで行かせないという防ぎ方は、確かにあるのだ。

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2011-08-19 23:41:44

+ 久々に前の仕事仲間と呑みに行く

テーマ:* 日記。

around the secret
 独女3人、それなりに仕事が充実している年齢で。


 普段よく遊ぶ友達は学生時代からの友達。

 こちらの友達は主婦だったり親同居だったり生活スタイルが全く違っても、感性がピッタリ合う。

 だけど仕事先で知り合った友達は、生活スタイルの方がピッタリ合って、なんだか可笑しかった。


 テレビで見るものがなくて、洋ドラをレンタルしまくってるとか。

 最近は高架下の土手焼きが美味しい飲み屋によく行くだとか。

 利用し始めた公共サービスの事、やり始めたボランティアの事。

 3人とも偶然前日まで出張でニアミスしてた事とか。

 新幹線の中で呑むビールとオツマミの考察とか駅ナカの美味しいお店とか。


 ちなみに昨日のメンバーの最年少アイちゃんは最年少らしく、「500ml缶買うの恥ずかしいんですよね~。いいんですかね?買っても」と言う姿が初々しく。

 だからといって350缶を2本呑んでたら一緒なのにねにひひ

 

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2011-08-18 23:01:05

+ 椅子がこわい【夏樹静子】

テーマ:* 最近読んだ本。

 その年齢まで作家を続けると、作家であるという事が自分の魂の一部、しいては身体の一部にさえなってしまうのだろう。


 心の中での葛藤が、リアルの身体にリアルな痛みまで発生させる。佐藤愛子じゃないけど何だか年齢を重ねると人間も精霊じみてくるというか、しっぽが七つに裂けた存在になってくるのかと、そんなことを考えながら読んでしまった。



 仕事がしたいのに腰が痛い。腰さえ何とかなればもっと仕事が出来るのに!と3年に渡って骨身を惜しまず形振り構わず西洋医学・東洋医学・民間療法・心霊治療と走り回っていながら、その実、犯人は「仕事が怖いから腰が痛いという症状を出しておこう」という内なる自分。



 いつも何かしら抱え込んでいる友人が居る。
 拒食で心療内科に通ったかと思えば、痩せすぎで骨が痛くて座れないから事務職は無理だといきなり肉体労働職に就き、やはり身体が持たず2~3年静養。静養中にポチャ子さんになってしまい今度は醜形恐怖。と同時に宗教に填り、ヨガに填り、断食に填り栄養失調。今度はロハスだか何だかに填っている。


 いつも壁の方向を選んで猪突猛進してはぶつかっている。

 犯人は、世の中に対する恐怖心なのか、「あなたはもう大丈夫ね」と言われることへの恐れなのか。猛進したいがスタミナがないのが分かっているから止る言い訳を探しているのか、本人も壁が嫌いな筈なのに、内なる自分が人生かけてピッタリと寄り添い監視し、壁へのダッシュを繰り返させるのだ。


 勿論この特性は自分にもあり、長いレンジで見ると全ての人が対峙している壁は自分自身なのかも知れないけど。


 自分にぴったりとひっついてくる疫病神。
 それだけでもやっかいなのに、それが自分だったというオチ。


 皮肉だなぁと思う反面、人間の心の力に少し力づけられた。

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