幼い頃から、もし、自分が超能力を手にしたらその能力はどんな力で何に使うかという事を真剣に考えて退屈な授業を乗り切る癖が僕にはありました。



これ、なんの報告?って感じなんすけど(笑)


でも、僕はその力を自分の為ではなく人の為に使おうと思ってました。

だってそれが正義の味方の在り方で、そんな正義の味方には似たような正義を志す仲間達が僕を囲んでいる。



そんな妄想や空想の世界を作り上げて、なんならジャポニカの学習帳にそのストーリーを書き込むほどでした。



だけど、いつの間にかそんな純粋な心も失って、「単位やべぇ~、誰か単位くんねぇーかな、てか単位が空から降ってこねーかな~」とかほざくゾンビのような友人達が僕の周りを囲っていました。

そんな単位ゾンビ達は単位ほしぃーなぁーと呟きながら周りをどんどん引きずりおろして増殖するのです。



悪だなぁーー



完全に悪の手先に成り下がってしまいました。



だから、またあの頃の気持ちを取り戻す作業…「もし超能力を手に入れたら」という妄想を脳内で繰り広げていて。



とりあえず、今欲しい能力が2つあって迷っています。



テレポーテーションと空を飛ぶ能力。



テレポートはどこでも好きな所に瞬時に移動できます。

しかし、どこに行くにも一瞬だけで便利ですが、結構バテます。



一方、空を飛ぶ力は人では見たことのない景色を見る事が出来ますが、ままチャリを全力疾走させた位の速度しか出ません。



うーん、悩むわぁー。



なんでこの2つが浮かんだかというと、今無性にどこかに逃げだしたいなという授業なんです。

これから小テストがあるみたいなんです。



完全に忘れてました。



だから、今超能力が無性に欲しい。ぶっちゃけテスト100点とれる能力が一番欲しい、いや、そんなテスト100点なんていう、栄光はいらん、そもそも単位が取れればテストは受けなくて良いのだから。

単位を空から降らす能力がやっぱり欲しい。



「あー、空から単位が降ってこねぇーかな」



とまあ、結局そこに戻ってくれるんですよね、世界平和を夢見た少年の悲しい末路です。


そして、僕はその力を手に入たら今度は単位が欲しい単位ゾンビ達を救ってあげたい!!


そんな、正義の中の悪も、悪の中の正義も

皆ハッピーに暮らせたらいいのになって思うんです。



いったい誰が幸せになれるのか?



もっとも残酷な一枚の紙切れを前にして、本当にそう思うのであります。