和田崇太郎オフィシャルブログ「そうたろうで...そうろう(候)」Powered by Ameba

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 NHK教育テレビ「Rの法則」
 毎週水曜日18:55~

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大人になってしまったことを改めて実感した、そんな話です。



先日、人生で初めて選挙に行って来ました。幼い頃から両親に連れられ、投票所に行くと両親が投票するのを待っていましたが。


僕も早く大人になりたいなっていつもその度に思っていました。



投票所は小学校?幼稚園?のどちらかだと思いますが、滑り台のついたアスレチックや登り棒があり、そこで、小学校低学年くらいの男子達が遊んでいました。

僕はその光景を立ち止まってみていました。



男の子たちはこの暑い中登り棒に夢中でした。



男の子たちは一生懸命そのただの棒を登っていました。

なんか微笑ましいその光景をぼくは暫く見ていました。



「これの何が楽しいのだろう?」



って。



物には意味が存在します。



スプーンは物をすくうために、ナイフは切るために、本は文字を読むために。

そして必ずリターンが存在します。物は目的の手段として作られるからです。


一見リターンの少ない滑り台は滑った時に若干爽快感があり、子供はこの小さなリターンでも満足するのでしょう。


でも、目の前の、この登り棒だけは必死になる意味が分かりません。どうして、このクソ蒸し暑い中辛い思いをしてまでそんなに楽しそうに登るのか。



リスクとリターンのバランスがおかしいです。



しかし、暫く観察していてリターンがなんなのかハッキリと分かりました。



そのリターンとは…。





股がスゥーッとなるのです。





こう、何て言うかその、自分の下田君がスゥーッと、下田スゥーッとなるのです。


棒の頂点にたどり着いた子達の顔つきが変わってましたもん。


これからこのリターンを吟味してやるぞ。みたいな。


でも、子供だから自分にどんなリターンがあってこれを登っているのか気付かないのです。




僕が投票を行い出てきた後、男の子のたちはいなくなっていて、登り棒は無人になっていました。




振り返ってみればあの頃、僕は登り棒が大好きでした。いつも休み時間になるとバカみたいに友達と登っていました。



大人になるとあの頃感じていたモノが感じなくなってしまいます。



大人になるということはそういうことなのでしょうね。

トトロだって大人になったら見えなくなってしまうし、きっとそんな感じで、僕は下田くんを感じることが出来ないんじゃないのか。



正直自信なんてありませんでした。



でも、それでも僕は、あの頃の気持ちを確かめる為にもう一度登ることに決めました。


僕は、出来るだけ登り棒に体を密着させずに手と足だけで猿のように登っていきました。それは後に下田君の感覚を最大限残しておくためです。



下田くん…。



苦労のすえ、僕は棒の頂点までたどり着きました。そしてそこから先程の男の子たちと同様、頂点からの景色を眺めました。



うん、たいして高くないな。



さぁ、ここからがリターンです。



棒は気持ちを込めて大事に大事に滑り落ちました。



再び地面に両足がついた時、きっと僕の瞳からは一筋の涙がこぼれていたでしょう。



結局、下田くんは…



現れなかった。



大人になるというのはそういうことなのでしょう。悲しくもあり、嬉しくもあります。



でも、きっとどこかで下田くんは僕のことを見守ってくれている。



ありがとう下田くん、そして、ありがとう。








END。






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